Power Automate Desktop(PAD)を使えば、Webブラウザの操作を自動化できます。日々の業務で使う勤怠システムや会計システム、受発注管理など、ブラウザ上での作業を効率化できるため、業務の負担を減らせます。
この記事では、ブラウザの起動、UI要素の操作、ログイン作業の自動化、データの取得(Webスクレイピング) という4つのポイントを、初心者向けにわかりやすく解説します。
目次
1. Webブラウザの起動
まずは、PADでWebブラウザを開く方法を説明します。
手順:
- Power Automate Desktopを開く
- 新しいフローを作成する(「+ 新しいフロー」をクリックして名前をつける)
- アクションを追加する: 左のアクション一覧から「ブラウザーを起動」を選択
- 使用するブラウザを選ぶ(Chrome、Edge、Firefox など)
- 開きたいURLを入力する(例:
https://www.google.com) - 保存して実行する
エラーが出る場合
- 拡張機能が未インストールの可能性があります。
- ChromeやEdgeの場合は、PAD専用の拡張機能が必要です。
- 拡張機能がないとエラーでブラウザが起動しません。
- 拡張機能をインストール後、ブラウザを再起動して再試行してください。
- それでも動かない場合は、PADをアンインストール→再インストールすると解決することがあります。
2. UI要素の操作(ボタンやリンクのクリック)
PADでWebブラウザを操作するには、ページ上のボタンやリンク、入力フォームを認識する必要があります。これを UI要素 と呼びます。
手順:
- ブラウザを起動する(前の手順を参考)
- 「UI要素を追加」を選択
- 操作したいボタンやリンクを指定(マウスを合わせると枠が表示される)
- 「クリック」アクションを追加する
例として、Googleの検索ボタンをクリックする場合の手順です。
- 「ブラウザーを起動」アクションで
https://www.google.comを開く - 「UI要素を追加」で検索ボタンを選択
- 「UI要素をクリック」アクションを追加
このように、UI要素を指定することでWebページ上の操作を自動化できます。
3. ログイン作業の自動化(テキスト入力)
多くの業務で必要になるのが、ログインの自動化 です。
手順:
- ブラウザを開き、ログインページへ移動
- 「UI要素を追加」で「ユーザー名」入力欄を選択
- 「テキストを入力」アクションを追加し、ユーザー名を入力
- 「パスワード」入力欄を選択し、「テキストを入力」アクションを追加
- 「ログイン」ボタンを選択し、「クリック」アクションを追加
例として、Googleのログインを自動化する場合:
https://accounts.google.com/を開く- メールアドレス欄に
test@example.comを入力 - 「次へ」ボタンをクリック
- パスワード欄に
password123を入力 - 「ログイン」ボタンをクリック
これで、ログイン作業を自動化できます!
4. データの取得(Webスクレイピング)
Webページからデータを取得するWebスクレイピングは、PADの代表的な機能の1つです。
手順:
- スクレイピングしたいWebページを開く
- 「Webデータを抽出」アクションを追加
- 取得したいデータを選択(表・リスト・テキストなど)
- 取得したデータをExcelに保存する(オプション)
例えば、Amazonの商品一覧ページから商品名と価格を取得する場合:
https://www.amazon.co.jp/を開く- 検索欄に「ノートパソコン」と入力し、検索
- 商品一覧ページで「商品名」と「価格」を選択
- データをExcelに保存
このように、PADを使えば簡単にWeb上のデータを取得できます。
Power Queryとの違い
- 表形式のデータ(テーブル)は Power Query でも取得可能
- ただし テキストデータやページ遷移を伴うスクレイピングはPADが必要
用途に応じてツールを使い分けるのがポイントです!
よくある質問(FAQ)
Q1. ブラウザが起動しない場合はどうすればいい?
A:
- 拡張機能がインストールされているか確認(未インストールだと動きません)
- PADを再インストール(動かない場合は削除→再インストール)
- 管理者権限でPADを実行する(企業PCの場合、権限の問題で動かないことも)
Q2. UI要素を選択しても、クリックできないことがある
A:
- ページの読み込みが終わる前にクリックしている可能性があります。
→ 「待機」アクションを入れて、ページが完全に読み込まれるまで待ちましょう。 - UI要素が変わる(動的ページ)
→ 「動的セレクター」を使って安定した要素を指定しましょう。
Q3. Webスクレイピングがうまくいかない
A:
- ページ構造が変わるサイトは「UI要素の調整」が必要
- ログインが必要なサイトは「ログイン処理」を組み込む
- スクレイピング結果がうまく取得できない場合は、「デバッグ」して要素を再確認
