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毎日のWeb操作、手作業で疲れていませんか?
ログイン、入力、検索、ボタン押下……
日常業務で「何度も同じWeb操作を繰り返してる」と感じたことはありませんか?
そんなあなたに最適なツールがPower Automate Desktop(PAD)です。
今回は、PADを使ってWebアプリケーションを自動操作する方法を、実践ベースで丁寧にご紹介します。
今回のゴール
架空の銀行Webアプリを使って、以下の一連の動作を完全自動化します。
- ブラウザを起動し、顧客としてログイン
- ログイン後、取引履歴ページに遷移して情報を取得
- スクリーンショットを保存
- ログアウトしてブラウザを閉じる
- 管理者として再ログインし、新規顧客を登録
全てノーコードで構築可能です!
ステップ① フローの作成と準備
1. Power Automate Desktopを起動し「新しいフロー」を作成
- フロー名は自由。例:「web_automation_demo」
2. フローの基本構成
PADは、以下の構造で構成されます。
| セクション | 説明 |
|---|---|
| 左側 | 使用可能なアクション一覧 |
| 中央 | フローデザインエリア(操作手順を追加) |
| 右側 | 変数やUI要素(=セレクター)管理エリア |
ステップ② Webブラウザの自動起動とログイン
1. サブフローを作成
まずは「顧客ログイン」用のサブフローを作ります。
✅ やること:
- Google Chromeを起動
- 指定のURLに遷移
- ウィンドウを最大化
使用アクション:
・「Web ブラウザーを起動」
・「ウィンドウを最大化」
2. URLは変数で管理する(ベストプラクティス)
変数名:url
値:https://example-banking-app.com/
こうすることで、URLの変更にも柔軟に対応できます。
ステップ③ 顧客ログイン操作の自動化
1. Webページ内の「Customer Login」をクリック
使用アクション:
・「Webページ上のリンクをクリック」
このアクションを使うには、Chrome拡張機能の追加が必須です。PADが対象の要素を検出できるようになります。
2. ドロップダウンから「顧客名(例:Ron Weasley)」を選択
使用アクション:
・「Webフォーム内のドロップダウン リストを設定」
3. ログインボタンをクリック
同様に、UI要素(セレクター)をキャプチャして設定します。
ステップ④ 取引履歴ページで情報取得・保存
1. 「Transactions」メニューをクリック
- ページ遷移後にクリック動作を追加
2. スクリーンショットを撮影・保存
使用アクション:
・「画面領域のスナップショットを取得」
・保存先:C:\PAD\snapshot.jpg
ステップ⑤ ログアウト・ブラウザ終了
使用アクション:
・「Webページ上のリンクをクリック(Logout)」
・「Web ブラウザーを閉じる」
これで1つ目のサブフロー「顧客ログイン→操作→終了」が完了です。
ステップ⑥ 管理者ログインと顧客登録を自動化
1. 新たなサブフローを作成(例:「manager_flow」)
実施内容:
- 「Bank Manager Login」をクリック
- 「Add Customer」を選択
- 入力フォームに名前・姓・郵便番号を入力
- 「Add Customer」ボタンを押す
- 成功ダイアログが表示されたら「OK」をクリック
使用アクション:
・「テキストフィールドにテキストを入力」
・「Webページ上のリンクをクリック」
・「ポップアップのボタンを押す」
セレクター(UI要素)の理解と最適化
PADでWeb要素を扱う際、**セレクター(UI要素)**の理解がとても重要です。
✅ セレクターとは?
Webページの中で特定の要素(ボタン・テキストフィールドなど)を識別する「場所」のこと。
例:<button id="loginBtn">Login</button>
✅ ベストプラクティス:
- 要素に一意のIDやClassがあれば、それを使う
- セレクターの検証・修正は右側のUI要素セクションから可能
- 再利用する場合は、意味のある名前をつける(例:btn_login)
最後に:全体の自動化フローを統合して実行!
1. メインフローにサブフローを追加
使用アクション:
・「サブフローの実行(Run Subflow)」
以下の順で統合します:
customer_flowを実行manager_flowを実行
2. 実行ボタンを押して完成!
すべてのWeb操作が自動で進行します。
よくある質問(FAQ)
Q1. Chrome拡張機能が出てこないのですが?
PADにWeb操作アクションを使う場合、拡張機能のインストールが必要です。初回使用時に自動で案内が表示されます。
Q2. セレクターがうまく機能しません
セレクターは要素の構造変更に弱いため、なるべくIDやクラス名で特定できる要素を使うのがコツです。必要に応じて「カスタムセレクター」も編集できます。
Q3. 入力値はExcelなどから読み込めますか?
はい、Excelファイルから読み込んだ値を使ってフォームに入力することも可能です。今回は手入力でしたが、次回記事で詳しく紹介します。
