Excelで「売上データに顧客情報をくっつけたい」と思ったことはありませんか?
毎回VLOOKUP関数やコピペで処理している方にとって、これは面倒で時間のかかる作業ですよね。
そこで今回紹介するのは、**Power Automate Desktop(PAD)**を使って、2つのExcelデータを自動で結合する方法です。
売上データと顧客マスターを「顧客ID」で結合する方法を、アクションの手順ごとに丁寧に解説します。
目次
今回の目標
- 「売上データ.xlsx」と「顧客マスター.xlsx」を読み取り
- 「顧客ID」をキーとして結合
- 不要な列(重複した顧客ID列)を削除
使用するExcelファイル
① 売上データ.xlsx
| 注文ID | 顧客ID | 商品名 | 数量 | 金額 |
|---|
② 顧客マスター.xlsx
| 顧客ID | 顧客名 | 業種 | 地域 |
|---|
フロー全体の流れ
- 売上データと顧客マスターを読み取り、変数に格納(事前準備済み)
データテーブルを結合するアクションを使ってデータを統合- 不要な列(重複した顧客ID列)を削除
- 結果を確認
ステップ①:2つのExcelファイルを読み取っておく
こちらは前提ステップとして、すでに作成済みです。
- 売上データ → 変数:
Excelデータ - 顧客マスター → 変数:
Excelデータ顧客マスター
どちらも「データテーブル型変数」として読み込まれている必要があります。
ステップ②:データテーブルを結合する
使用アクション:
データテーブルを結合する
操作手順:
- 「アクション」→「変数」→「データテーブル」を開く
データテーブルを結合するをフローに追加(例:7行目)- 各項目を以下のように設定:
| 設定項目 | 入力内容 |
|---|---|
| 最初のデータテーブル | Excelデータ(売上データ) |
| 2番目のデータテーブル | Excelデータ顧客マスター |
| 結合操作 | レフト(Left Join) |
| 結合ルール | 列名「顧客ID」で「等しい」 |
- 出力変数名:
ジョインデータテーブル
結合タイプの違いとは?
- インナー(Inner):両方に共通するデータのみ抽出
- レフト(Left):売上データ(左)をすべて残し、マスターに合う情報だけ追加 ← 今回はこれ!
- フル(Full):両方すべての行を対象に結合。不足項目は空欄に
ステップ③:不要な重複列(顧客ID)を削除
結合すると「顧客ID」が2列に重複することがあります。これを削除します。
使用アクション:
データテーブルから列を削除する
操作手順:
- アクションを追加(例:8行目)
- 対象データテーブル:
ジョインデータテーブル - 削除する列名:
顧客ID (2)など、実際の変数で確認した表記を正確に入力
※列名は半角スペースやカッコも含めて完全一致が必要です。
ステップ④:結果を確認!
- 実行ボタンをクリック
ジョインデータテーブルの中身をダブルクリックで確認- 「商品名」「金額」などの売上情報に加えて、「顧客名」「地域」などのマスター情報も含まれていることを確認
よくある質問(FAQ)
Q. 結合できない行があるのはなぜ?
A. 顧客IDがどちらか一方のデータにしか存在しない場合、選んだ結合タイプによっては消えてしまいます。レフト結合なら売上データを基準に残すことができます。
Q. 列が2つ重複していると見た目が汚い…
A. データテーブルから列を削除するアクションを活用すれば、不要な列を取り除いてすっきりしたデータにできます。
Q. 結合後のデータをExcelに書き出したい場合は?
A. Excel の起動 → ワークシートに書き込むアクションで新しいExcelファイルに貼り付ければOKです。
まとめ:VLOOKUPからの卒業!データ結合はPADで一発自動化
Excelでのデータ結合は、VLOOKUP関数やPowerQueryを使う方法もありますが、PADなら「一連の作業をすべて自動で再現」できます。
データ量が多いほど、この自動化の効果は絶大です。
業務データでも応用できるので、ぜひこの記事の通りに手順をなぞって試してみてください。
「面倒なデータ処理からの解放」が、きっと実感できるはずです。
