Power Automate Desktop(PAD)で自動化を行う際、テキスト入力がうまくいかないことがあります。特に、Webページやアプリの入力フォームにテキストを入力しようとしても反映されない場合、いくつかの原因と対策が考えられます。
今回は、「テキスト入力ができない」問題の原因とその対処法を解説し、「テキストフィールドにフォーカスする」アクションを使う方法を詳しく説明します。
目次
テキスト入力がうまくいかない原因と対処法
Power Automate Desktopでテキストが入力できない場合、主に以下のような原因が考えられます。
1. 入力フィールドにフォーカスが当たっていない
▶ 原因
- アプリやWebページの入力フィールドがアクティブになっていないと、入力が反映されないことがあります。
- 例えば、ブラウザの検索バーやログイン画面で「Send Keys(キーの送信)」を使っても入力が無反応な場合は、フォーカスがずれている可能性が高いです。
▶ 対処法
- 「UI要素にフォーカスを設定」アクションを使う
- 「クリック」アクションで一度入力フィールドをクリックする
- 「遅延時間」を設定して、入力のタイミングを調整する
2. UI要素が正しく認識されていない
▶ 原因
- 「UI要素の選択」が適切にできていない場合、Power Automate Desktopがターゲットの入力フィールドを特定できず、入力がうまくいかないことがあります。
- Webページの要素が動的に変わる場合(ページのリロードやポップアップの発生など)、正しいUI要素を指定できていない可能性があります。
▶ 対処法
- 「UI要素の再取得」を試す
- 「詳細設定オプション」でUI要素の特定方法を調整する
- 動的な要素の場合、XPathやCSSセレクターを使用する
3. 入力方法が適切でない
▶ 原因
- 「テキストの送信」と「キーの送信(Send Keys)」の違いを理解せずに使っていると、うまく入力できないことがあります。
▶ 対処法
- 「テキストの送信」アクションを試す
- 文字列を直接入力フィールドにセットする方法
- 「キーの送信(Send Keys)」を試す
- 手動でキーボードを打鍵したような動作をエミュレートする方法
- クリップボードを使う
- ①「クリップボードにテキストを設定」
- ②「Ctrl + V(貼り付け)」で入力する
テキストフィールドにフォーカスする方法(手順解説)
テキスト入力がうまくいかないときに有効なのが**「UI要素にフォーカスを設定」**する方法です。以下の手順で設定できます。
① UI要素をキャプチャする
- Power Automate Desktopを開き、フローを作成。
- 「UI要素」タブから「新しいUI要素を追加」をクリック。
- 画面上の入力フィールドを選択し、UI要素として登録。
② 「UI要素にフォーカスを設定」アクションを追加
- 「アクション」→「UI自動化」→「UI要素にフォーカスを設定」を選択。
- 「UI要素」欄で先ほど登録した要素を選択。
- 「OK」をクリックして保存。
③ 「テキストの送信」または「キーの送信」を追加
- 「アクション」→「UI自動化」→「テキストの送信」または「キーの送信」を選択。
- 「テキスト」欄に入力する文字列を設定。
- 「UI要素」欄で先ほどの要素を選択。
- 「OK」をクリックして保存。
④ フローを実行して確認
- 以上の設定が完了したら、フローを実行して入力が正しく動作するか確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. どうしてもテキストが入力されないときは?
- 手動でテストしてみる
- Power Automate Desktopの実行を止め、手動で入力できるか試してください。
- 「待機時間」を追加
- 入力前に「待機アクション」を入れることで、フィールドが準備される時間を確保できます。
- 別の方法で入力する
- 「クリップボード経由での入力」や「キーの送信(Send Keys)」を試す。
Q2. Webページの入力フォームで動作しないのはなぜ?
- Webページの場合、JavaScriptの影響で直接のテキスト入力が無効化されている可能性があります。
- 「クリック」アクションを追加して入力フィールドを一度クリックしてからテキスト入力を試してください。
Q3. 特定のアプリで入力できないのはなぜ?
- 管理者権限で実行する必要があるアプリでは、Power Automate Desktopを管理者として実行してください。
- 「UI要素の特定」ができているか再確認しましょう。
