【2025年3月リリース】Power Automate Desktopのテストケース機能とは?

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目次

1. 2025年3月アップデート(v2.54)の全体像

新要素ひとことで実装場所
Test casesタブフロー単体テストをGUIで管理コンソール上部に新設
Assert / Test a desktop flow合否判定&子フロー呼び出し新モジュール〈Testing〉
Select SAP navigation itemSAPメニュー操作を自動化SAP Automation
Azure Key Vault対応Get credential(Preview)でAKVを直接参照Security

ポイント
今回の核は テストケース機能。その他の追加アクションも合わせて押さえると、品質向上と運用効率が一気にアップします。


2. テストケース機能とは?

  • 目的:デスクトップフローが“想定どおり動くか”を自動で判定
  • 仕組み:通常フローとは別にテスト専用フローを作成し、
    • 子フロー実行 →
    • Assert で期待値と比較 →
    • Pass / Fail をログ表示
  • メリット
    1. 修正後も“不具合の混入”を即検知
    2. テスト履歴がコンソールに残り品質トレンドを把握しやすい
    3. CI/CD(Power Platform Pipelines 等)へ組み込み可能

3. 新アクション徹底解説

3‑1 Assert

プロパティ説明(初心者向け訳)
ConditionTrueなら合格。例:%合計% = 100
Message失敗時に表示するメッセージ
Continue on errorOnで全Assertを続行、Offで即停止

3‑2 Test a desktop flow

プロパティ使いどころ
Flow to validateテスト対象フローを指定
Input mapping固定値を渡し“外部依存”を排除
Capture outputs出力変数を取得 → Assertで検証

メモ
“Assert=採点係”、“Test a desktop flow=試験用フロー呼び出し”と覚えるとイメージしやすいです。


4. 初テストケースを5分で作る手順

  1. 本番フローを完成
    • 例:メモ帳に「Hello PAD!」と入力して終了
  2. Test casesタブ → +新規
  3. Designerに Test a desktop flow を置き、対象フローを選択
  4. 直後に Assert を配置し、%テキスト% = "Hello PAD!" と設定
  5. ▶Run をクリック → 緑=合格/赤=失敗を確認

5. バージョンアップのその他注目ポイント

新機能実務メリット
Select SAP navigation itemGUI Recorderで拾えなかったSAPメニュー操作を正式サポート。大量データ処理の自動化が安定化。 マイクロソフト
Azure Key Vault Credential SupportこれまでCyberArk限定だった安全な資格情報取得がAKVでも可能に。クラウド一元管理でセキュリティ強化。 マイクロソフトMagnetism

6. よくある質問(Q&A)

QA
テストケースは無料ライセンスでも使えますか?v2.54以降が動く環境なら利用可。追加費用なし。
画像認識の合否判定は?画像マッチング→BooleanをAssert条件にセットすれば可能。ただしUI要素化推奨。
大量テストの実行順は変更できる?コンソール上でドラッグ→順序変更 → 一括実行可能。

7. まとめ ― “壊れないRPA”への第一歩

  • テストケース+Assert でフロー品質を自動チェック
  • SAP操作の拡充AKV連携 でエンタープライズ対応を強化
  • まずは 小さなフロー×1テスト から始め、毎日自動実行で“品質ゲート”を作ろう

次のステップ

  1. Power Automate Desktop を v2.54 以上へ更新
  2. 試験用フローと Assert 条件を1セット作成
  3. 失敗時にメール通知するクラウドフローを紐づける

これで“作った途端に動かなくなる”不安から解放されます。ぜひ今日からテストケース機能を体験してみてください。

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