Power Automate Desktop(PAD)を使っていると、フローが長くなりすぎて管理が大変になることがあります。そんなときに便利なのが**「サブフロー」**です。サブフローを活用すると、フローを整理しやすくなり、再利用性も向上します。本記事では、サブフローの作成方法や実用的な活用例を詳しく解説します。
目次
サブフローとは?
サブフローとは、メインのフローとは別に作成できる小さな処理の塊のことです。プログラミングでいう「関数」や「サブルーチン」のようなものと考えると分かりやすいでしょう。
サブフローを使うメリット
- フローの整理:メインフローがシンプルになり、見やすくなる
- 再利用性の向上:同じ処理を複数のフローで共通化できる
- 保守性アップ:エラー発生時に影響範囲を特定しやすくなる
サブフローの作り方
サブフローを作成し、メインフローから呼び出す基本的な手順を解説します。
① サブフローを作成する
- Power Automate Desktop を開き、対象のフローを選択
- 左側の「サブフロー」パネルで 「+」ボタン をクリック
- サブフロー名を入力(例:「データ取得処理」)
- 「OK」を押すと、新しいサブフローが作成される
② サブフローに処理を追加
- 作成したサブフローの編集画面で、通常のフローと同じようにアクションを追加
- 例えば、エクセルからデータを取得する場合:
- 「Excelの起動」アクションを追加
- 「Excelワークシートからデータを読み取る」アクションを設定
- 必要な変数を作成し、データを格納
- 「Excelを閉じる」アクションを追加
③ メインフローからサブフローを呼び出す
- メインフローの編集画面を開く
- **「サブフローの実行」**アクションを追加
- 「サブフローの選択」ドロップダウンで作成したサブフローを選択
- 必要なら、引数(パラメータ)を渡す
- 「保存」してフローを実行
サブフローの活用例
1. 共通処理のモジュール化
例えば、複数のフローで「ログイン処理」を行う場合、毎回同じ手順を記述するのは非効率です。
👉 「ログイン処理」をサブフローとして作成し、各フローで再利用すれば、修正が必要なときも1か所直すだけで済みます。
2. エラーハンドリングの一元化
フロー実行中にエラーが発生した場合、エラーログを記録して通知する処理をサブフローとして作成すると便利です。
例えば:
- 例外発生時にエラーメッセージをログファイルに保存
- Teamsやメールで管理者に通知
このようなエラーハンドリングの仕組みをサブフロー化すると、すべてのフローで統一したエラーログ管理が可能になります。
3. データ取得処理の共通化
例えば、エクセルやデータベースからデータを取得する処理をサブフロー化すると、以下のような利点があります。
- 必要なデータを取得するコードを一元管理できる
- フォーマット変更時も修正が簡単
- フロー間のデータ連携がスムーズになる
よくある質問
Q1. サブフロー内で作成した変数はメインフローで使える?
A. いいえ、サブフロー内で作成した変数はサブフロー内でのみ有効です。
メインフローで使いたい場合は、**「出力パラメータ」**を設定し、結果を返すようにしましょう。
Q2. サブフローに引数を渡せる?
A. はい、サブフローには入力パラメータを設定できます。
例えば、「ログイン処理」サブフローにユーザー名とパスワードを渡すことで、汎用的な処理が可能になります。
Q3. サブフローをネスト(入れ子)にできる?
A. 可能ですが、過度なネストは推奨されません。
サブフロー内で別のサブフローを呼び出すことはできますが、管理が複雑になるため、シンプルな設計を心がけましょう。
