はじめに
Power Automateを使って便利なフローを作っても、「個人フローのまま運用していて不安…」と感じたことはありませんか?
- フローのオーナー変更ができない
- 別環境(テスト・本番)への移行が大変
- フローをチームで共有できず、属人化しやすい
そんな悩みを解決してくれるのが「ソリューション」です。
この記事では、Power Automateの個人フローを「ソリューションに対応したフロー」に変換し、複数環境で安全・柔軟に運用する方法を、初心者にもわかりやすく解説します!
✅ ソリューション化のメリットとは?
| 機能名 | 内容 |
|---|---|
| オーナー変更 | フローの「所有者」を簡単に切り替え可能。チーム運用に◎。 |
| 接続参照(Connection Reference) | 複数のフローで同じ接続情報を使える。接続情報を一括更新できる。 |
| バージョン管理 | フローの変更履歴を保持。誤って削除しても「前のバージョンに戻す」ことが可能。 |
| 本番環境へのデプロイ | 「開発→テスト→本番」のステップをしっかり踏める。安定運用が可能。 |
ステップ①:まずは個人フローを作ってみよう
Power Automateの「マイフロー」から、次のようなシンプルな手動フローを作ってみます。
- トリガー:「手動でフローをトリガー」
- アクション:「メールの送信(Outlook)」
→ 宛先、件名、本文を設定
これで「自分が実行することでメールが送れる」フローが完成します。
しかしこの時点では**「個人のフロー」**として保存されているので、次のような制約があります。
- オーナーは自分だけ
- 他の環境(開発・テスト・本番)へ移せない
- 接続(Outlookなど)が個人にひも付く
ステップ②:ソリューションを作成しよう
Power Automateの左側メニュー「ソリューション」に移動し、以下の手順で新しいソリューションを作成します。
- **「新しいソリューション」**をクリック
- 名前:例)
営業部門フロー - パブリッシャー:既存 or 新しく作成(例:自社名 + 部署名など)
- 保存
💡 ポイント:「ソリューション」は“段ボール箱”のようなもの。
アプリやフロー、接続情報などをまとめて入れておけます。
ステップ③:個人フローをソリューションへ移行する
作成したソリューションの中に、先ほどの個人フローを追加します。
- ソリューションを開く
- 「既存のフローを追加」→「クラウドフロー」
- 作成済みの個人フローを選択
これで、あなたのフローは「ソリューション対応のフロー(Solution-Aware Flow)」に変換されました!
ステップ④:接続参照を使って再利用できるようにする
個人フローでは、接続(Outlookなど)は自分専用になっていました。
ソリューション化することで「接続参照(Connection Reference)」という機能が使えるようになります。
✅ 接続参照を使うと…
- 同じ接続を複数のフローで共有できる
- 接続情報の一括更新が可能になる
- 個人に依存せず、サービスアカウントなどにも切り替え可能
ステップ⑤:オーナー変更やバージョン管理も可能に!
ソリューションに変換したことで、次のことができるようになります:
- ✅ 「主な所有者」の変更
→ チームの別メンバーやサービスアカウントに引き継げる - ✅ ドラフトと公開の使い分け
→ 変更を保存しても、公開しない限り本番に反映されない - ✅ バージョン履歴の確認・復元
→ 「あ、間違えた!」のときに、前の状態に戻せる安心感
ステップ⑥:開発・テスト・本番への移行(ALM)
開発環境 → テスト環境 → 本番環境
この流れでフローを移動させるには、「ソリューションのエクスポート/インポート」が必要です。
✅ 管理済みソリューションとは?
- 管理済み(Managed):編集できない。本番用に使う
- 非管理(Unmanaged):編集OK。開発・テスト用
📦 段ボール箱に「ガムテープで封をした状態」が“管理済みソリューション”です。
ステップ⑦:フローの移行手順
- ソリューションを「管理済み」でエクスポート
- 本番環境へログイン
- 「ソリューションをインポート」→ ZIPファイルを選択
- 接続参照に使用するアカウントを設定
これで、本番環境に編集不可な安全な状態でフローを移行できます。
よくある質問(FAQ)
Q1. フローのオーナーを変更できないのはなぜ?
→ 個人フローでは変更不可ですが、ソリューション化すれば「主な所有者」を変更できます。
Q2. 複数人で同じフローを使うにはどうしたらいい?
→ ソリューション化 + 接続参照を使うことで、共通アカウントや共有接続で運用できます。
Q3. 管理済みソリューションって編集できないの?
→ はい、本番用のため編集できません。開発環境で編集して、再度インポートしましょう。
まとめ:今すぐ「ソリューション化」を始めよう!
個人フローだけでは、チームでの運用や本番管理には不安が残ります。
ソリューションに変換することで、より安全・効率的な運用が可能になります。
- オーナー交代も安心
- 環境移行もラク
- 接続管理もスッキリ
もしあなたがPower Automateで本格的な運用を考えているなら、
「個人フロー」から「ソリューション対応フロー」へ、今すぐ切り替えてみませんか?
