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はじめに:Power Automate Desktopのスキルがキャリアの鍵になる時代へ
Power Automate Desktop(PAD)は、RPA業界においても圧倒的な存在感を示しています。特に業務自動化の中核を担うこのツールは、企業のデジタル変革に不可欠です。
「実務経験はあるけど、上級者向けの質問に自信がない…」
「面接で技術的に深掘りされたとき、ちゃんと答えられるか不安…」
この記事では、そんなあなたのために上級者向けの面接質問と実践的な回答例を紹介します。現場レベルのスキルが求められる内容を中心に、実用的なポイントを丁寧に解説します。
質問① 複雑なエラーハンドリングはどう対応しますか?
回答例:
Power Automate Desktopでは、「On error」アクションを使用して柔軟で構造的なエラーハンドリングが可能です。
- 「続行」オプションを使えば、処理を中断せずに次へ進められます。
- 「変数に設定」を使えば、エラーのメッセージやコードを保存し、後続処理やログ出力に利用可能。
- 致命的エラーには「フローの終了」アクションで安全に停止。
- より高度な対処が必要な場合は、サブフローで別処理を分岐させることも推奨されます。
質問② Subflow(サブフロー)の用途と利点を説明してください。
回答例:
サブフローは、再利用可能な処理単位を定義できるPADの重要機能です。
- 繰り返し処理や条件分岐を整理して管理できる。
- メインフローとの引数の受け渡しが可能なため、柔軟性が高い。
- バグ修正や変更が局所的で済むので、保守性が高く、規模の大きなフローでも混乱しません。
質問③ 動的な環境でのファイル操作はどうしますか?
回答例:
動的なファイル名・パスを扱うには以下の工夫が必要です。
*や?のワイルドカードでパターンマッチングFor each file in folderでフォルダ内の複数ファイルを一括処理If file existsで条件分岐Get file metadataでサイズ・作成日時などの属性取得
実際の業務では、日付付きの請求書やログファイルの処理でこれらが役立ちます。
質問④ 外部APIとの連携方法は?
回答例:
PADは 「Invoke Web Service」 アクションでREST/SOAP APIと通信可能です。
Bearer TokenやOAuthによるセキュアな認証- JSONまたはXMLレスポンスのパースが可能
- URLやヘッダーを変数で管理することで動的リクエスト送信も実現
SalesforceやERP、ChatGPT APIなどとの統合に実績があります。
質問⑤ 大量データ処理の最適化方法は?
回答例:
- 個別処理ではなく「バッチ処理(まとめて処理)」を使う
- UI操作やスクリーンスクレイピングは最小限に
DataTable変数を使って構造的にデータを管理・集計- ループに入る前に
フィルター処理で不要データを除外
これらによりパフォーマンスと安定性が格段に向上します。
質問⑥ 高度なデータ操作はどう行いますか?
回答例:
SplitやReplace、正規表現(Regex)での文字列処理DataTableでの絞り込み・ソート- SQL構文で
SELECTやJOIN的な処理も可能(内部的に) - Excelとの連携で、条件付き書式や数式の活用もOK
質問⑦ UIオートメーションとWebオートメーションの違いは?
回答例:
| 比較項目 | UI Automation | Web Automation |
|---|---|---|
| 対象 | Windowsアプリ | ブラウザ上のWebアプリ |
| 技術基盤 | セレクタ・OCR | JavaScript・CSSセレクタ |
| 適用シーン | ローカルアプリ、自社開発システムなど | Salesforce、SAP Fioriなどのクラウドツール |
| 注意点 | 解像度依存がある場合も | 要素構造の変化に注意 |
質問⑧ JavaScriptやVBScriptは使えますか?
回答例:
はい。PADでは以下のスクリプト実行が可能です。
「Run JavaScript on Web Page」:Webページ上でクライアント処理を実行「Run PowerShell」や「Run VBScript」:OSレベルの制御や複雑なロジック処理に最適
これにより、標準アクションで対応できないニーズにも対応できます。
質問⑨ セキュアな認証情報の扱い方は?
回答例:
- 「Sensitive text input」でUI上に表示しない
- 「Credential Manager(資格情報マネージャ)」から取得
- 「Get credential」アクションを使用して安全に読み込み
- 環境変数や暗号化文字列での管理
- フローに直接パスワードを書かない。アクセス制限設定も重要です。
質問⑩ PADとクラウド型Power Automateフローの連携方法は?
回答例:
「Call Power Automate Flow」アクションを使用(クラウド→デスクトップ)- HTTPトリガーを使い、
Invoke Web Serviceでクラウドフローを呼び出す - JSONやクエリパラメータでデータを連携可能
オンプレ業務をクラウド自動化と連携させるハイブリッド構成に適しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. これらの内容は実務にも活用できますか?
はい。上記質問は実際のプロジェクトや大手企業の面接でもよく問われる内容です。
Q2. Power Automate DesktopとPower Automate(クラウド)はどう使い分けるべき?
- PAD:ローカルアプリやファイル操作、レガシー業務に強み
- クラウド版:SaaSやクラウド業務の統合、自動通知、メール連携に強い
ハイブリッドに使うことで最大の効果を発揮します。
Q3. 上級者向けの実践トレーニング方法は?
- 実際の業務をRPAで模倣してみる
- 公式ドキュメント+フォーラムで仕様を深掘り
- SubflowやTry-Catchなど高度な機能を重点的に練習
