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手作業の非効率性と自動化の価値
事務作業でよくある 「WebページからExcelへのコピペ」。
これは時間を浪費するだけでなく、入力ミスの原因にもなります。
そこで役立つのが Power Automate Desktop(PAD) の Webスクレイピング機能。
プログラミング不要でWebデータを自動抽出し、Excelに保存できます。
この記事では、Yahoo!ファイナンスの株価履歴ページを例に、
「ブラウザー起動 → データ抽出 → Excel保存 → 終了」までのフローを、初心者でも迷わず作れるように丁寧に解説します。
Webスクレイピングとは?
Webスクレイピングとは、Webページから情報を自動収集する技術です。
- コピー&ペーストをソフトが代行
- 大量データを正確・高速に収集
- 定期的な更新データの取得に最適
👉 株価、ニュース、商品一覧など、日常業務に役立つデータを自動取得できます。
Power Automate Desktopでのフロー構築手順
事前準備
- 使用するブラウザー(EdgeまたはChrome)に PADの拡張機能をインストール
- 取得したいWebページを事前に確認(例:Yahoo!ファイナンス株価履歴)
ステップ① 新しいフローを作成
- PADを起動
- 「+ 新しいフロー」をクリック
- 名前を「株価データ取得」などに設定
- 作成を押すとフロー編集画面が開きます
ステップ② Webブラウザーを起動
- 左の「アクション検索」で「ブラウザー」と入力
- 「新しいMicrosoft Edgeを起動」 をドラッグ&ドロップ
- プロパティで以下を設定:
- 初期URL →
https://finance.yahoo.co.jp/quote/998407.O/history(例) - 他はデフォルトのままでOK
- 初期URL →
ステップ③ データ抽出の設定
- 「Webページからデータを抽出」アクションを配置
- データ保存モード を「Excelスプレッドシート」に設定
- ここで「ライブWebヘルパー」が自動で立ち上がります
👉 ライブWebヘルパーは、実際のページ上で「どのデータを取るか」を指定できる機能です
ステップ④ ライブWebヘルパーで表データを抽出
- Yahoo!ファイナンスの株価ページを表示
- 抽出したい表のセルを右クリック
- 「HTMLテーブル全体を抽出」 を選択
- 抽出対象が画面に黄色枠で表示されるのを確認
ステップ⑤ 複数ページをまとめて取得(必要に応じて)
- ページャー(「次へ」ボタン)を右クリック
- 「要素をページャーとして設定」 を選択
- 複数ページのデータが自動的に取得対象に追加されます
ステップ⑥ Excel保存設定
- 「Excelを閉じる」アクションを追加
- プロパティで以下を設定:
- 保存モード → 「名前を付けて保存」
- ドキュメントパス →
C:\Users\〇〇\Documents\株価データ.xlsx
- 保存後にExcelが閉じられるようになります
ステップ⑦ ブラウザーを閉じる
- 「Webブラウザーを閉じる」アクションを追加
- 処理終了後にブラウザーも自動終了
実行結果の流れ
- フローを実行するとブラウザーが自動で起動
- 株価表を読み取り、複数ページ分も一括抽出
- Excelファイルとして自動保存
- 保存後にExcel・ブラウザーを閉じて処理完了
👉 人が手動でやると数十分かかる作業が、数分で正確に処理できます。
活用のポイント
- 定期的な株価・為替データの収集 → Excelに自動更新
- ニュース記事タイトル一覧の取得 → レポート作成に利用
- 商品価格データの比較 → EC業務の効率化
さらに、取得データを生成AIと連携すれば、
「レポート自動生成」「グラフ作成」まで自動化が可能です。
よくある質問(FAQ)
Q1. どんなWebサイトでもスクレイピングできますか?
表形式のデータは特に簡単に取得できます。動的サイト(JavaScript生成)でも対応可能ですが、設定が複雑になることがあります。
Q2. Excelは毎回新規作成されますか?
はい。設定次第で「新規保存」も「既存ファイルに追記」も可能です。
Q3. 法的な問題はありませんか?
公開されているデータを個人や社内利用の範囲で取得するのは一般的に問題ありません。ただし、商用利用や大量取得は利用規約を確認してください。
Q4. 毎日自動で実行することはできますか?
はい。タスクスケジューラと組み合わせることで、毎日決まった時間に自動実行可能です。
