目次
💡 はじめに
毎日のルーチン業務で「今日の日付のデータだけをExcelから取り出したい」と思ったことはありませんか?
手作業でフィルターをかけて別ファイルに保存するのは地味に面倒。
そんな時に便利なのが Power Automate for Desktop(PAD)。
この記事では、「今日の行だけを自動で抽出して保存」 するフローを、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
🧰 準備するもの
- 在庫データのExcelファイル(入力元)
- A列に「日付」、B列以降に在庫数などの数値。
- 日付列には今日以外の日付も混ざってOK。
- テンプレートExcelファイル(出力先)
- 出力結果を保存するための雛形。
- A列をあらかじめ「日付形式」に設定しておきましょう。
🔍 テンプレートが必要な理由
日付データを新しいExcelに貼り付けると、
「2025/11/22 0:00」と勝手に時刻がつくことがあります。
これを防ぐために、A列のセル書式を
ユーザー定義で「yyyy/mm/dd」などに設定しておきましょう。
⚙️ フロー作成手順
① 現在の日付を取得
- アクション「現在の日付を取得」を追加。
- 変数名を「
Today」に変更。
→ これが今日の行を特定する基準になります。
② ファイル名用の日付文字列を作成
- 「日付の値をテキストに変換」アクションを追加。
- 変換する値:
Today - カスタム形式:
yyyyMMdd - 変数名を「
TodayFile」に変更。
📁 この変数を後でファイル名に使うことで、
「20251127_在庫データ.xlsx」などの日付入りファイル名にできます。
③ Excelデータを読み込む
- 「Excelの起動」アクションで、在庫データファイルを指定。
- 「ワークシートから読み取る」アクションを追加。
- 範囲の最初の行に列名が含まれている → ✅ チェック
→ データを「データテーブル」として扱えるようになります。
④ 今日の日付の行だけを抽出
- 「データテーブルをフィルター処理」アクションを使用。
- 抽出元:先ほど読み込んだデータテーブル
- 条件:
- 列A(インデックス0または列名「日付」)
- がTodayと等しい
これで、「今日の日付に一致する行」だけが取り出されます。
⑤ テンプレートExcelを開く
- 「Excelの起動」アクションをコピーして再利用。
- ファイルパスをテンプレートExcelに変更。
- 変数名を「
ExcelOut」に。
⑥ ヘッダー行をコピー
- 「Excelワークシートからセルをコピー」アクションを追加。
- コピー元のExcelインスタンス:在庫データExcel
- 範囲:A1行(ヘッダー)
- コピー方法:セル範囲の値
⑦ テンプレートに貼り付け
- 「Excelワークシートにセルを貼り付け」アクションを使用。
- 貼り付け先のインスタンス:
ExcelOut - 貼り付けセル:A1
⑧ 抽出データを書き込み
- 「Excelワークシートに書き込む」アクションを追加。
- 書き込み先:テンプレートExcel
- 値:フィルター済みデータテーブル
- 開始セル:A2
⑨ 日付入りで保存
- 「Excelの保存」アクションを使用。
- 保存モード:「名前を付けて保存」
- ファイル形式:Excel拡張子
- ファイルパス:
例)C:\Output\在庫データ_{TodayFile}.xlsx
これで「今日のデータだけ入ったファイル」が自動保存されます。
▶️ 実行して確認
「実行」ボタンを押すと、
- 元Excelを開いて
- 今日の日付に一致する行を抽出し
- テンプレートに転記して
- 日付入りファイル名で保存
までが完全自動で完了します。
💬 よくある質問
Q. Excelの時刻が勝手についてしまうのはなぜ?
A. セルの書式設定が標準になっているため。テンプレート側で「日付」または「ユーザー定義」に直しておきましょう。
Q. フローを毎日自動で動かしたい
A. Windowsの「タスクスケジューラ」と組み合わせれば、毎朝自動で実行可能です。
🏁 まとめ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | 今日の日付を取得 |
| 2 | 日付文字列でファイル名を作成 |
| 3 | Excelを読み込み |
| 4 | 今日の行をフィルター抽出 |
| 5 | テンプレートにコピー&保存 |
これで、毎朝ボタン一つで
「今日のデータだけ保存」できる仕組みが完成です。
