Power Automate Desktop(以下、PAD)は、プログラミングの知識がなくても自動化を実現できる強力なRPAツールです。
今回紹介するのは、RPA Tech Worldの解説動画で紹介されていた 「PADの画面構成」 と 「Excelデータを自動処理する基本フロー」 の作り方。
この記事を読めば、
✅ PADの画面構造が理解できる
✅ 変数・データテーブルの扱い方がわかる
✅ Excelデータの読み込み・空白行削除を自動化できる
ようになります!
🧱 Power Automate Desktopの画面構成を理解しよう
PADを起動すると、次の3つのエリアに分かれています。
| エリア | 役割 |
|---|---|
| 左側:アクションパネル | 実行したい動作(アクション)をドラッグ&ドロップして使う場所。例:クリック、Excel起動、テキスト操作など。 |
| 中央:フローデザイナー | 実際に処理を組み立てるメイン画面。アクションを並べてフローを作成します。 |
| 右側:変数・出力パネル | フロー実行中に保存されるデータ(変数・データテーブル・UI要素など)を確認する場所。 |
💡 ポイント:
PADでは、操作を「ドラッグ&ドロップ」で追加するだけなので、プログラミング経験がなくても直感的に自動化を構築できます。
⚙️ 基本概念①:変数とデータテーブル
PADでは、処理結果や入力値を一時的に保存する「変数」が中心となります。
動画内で紹介されていたように、Excelデータの読み込みや文字列操作などでは、変数やデータテーブルを多用します。
🔹 変数とは?
- 一時的にデータを保持する「箱」
- 例:ファイル名、セルの値、日付など
🔹 データテーブルとは?
- Excelなどの「表データ」を扱うための構造
- 行・列単位での処理(削除・抽出など)が可能
🧩 実践フロー:Excelデータを自動で読み込み → 空白行を削除する
🪜 手順①:Excelを起動する
- PADの左側アクション一覧から「Excelを起動」を選択
- 「Excelインスタンスを作成する」にチェック
- 「表示モード」を 非表示(Invisible) に設定
💡 これでExcelの画面を開かずにバックグラウンドで処理できます。
🪜 手順②:Excelファイルを開く
- 「Excelワークブックを開く」アクションを追加
- パスに対象ファイルを指定
例)C:\Users\YourName\Documents\sample.xlsx
🪜 手順③:Excelデータを読み込む
- 「Excelワークシートを読み取る」アクションを追加
- 出力先を「変数:ExcelData」に設定
この時点で、Excelの内容がデータテーブル(%ExcelData%)として保存されます。
🪜 手順④:空白行を削除する
- 「空の行を削除」アクションを追加
- 対象データテーブルを
%ExcelData%に設定
PADが自動で空白行を判別し、データテーブルから削除します。
🪜 手順⑤:結果を保存する
- 「Excelに書き込む」アクションを追加
- 対象シートに
%ExcelData%を上書き保存 - 必要に応じて「Excelを閉じる」アクションを追加
💡 応用:サブフローとフローの入れ子構造
動画の後半では「サブフロー(Subflow)」についても説明されていました。
🔹 サブフローとは?
- 大きなフローを分割して管理できる仕組み
- 例えば、「Excel処理」「メール送信」「データ抽出」などを別々のサブフローに分けることで、再利用性が高まります。
🔹 実装例
- 「サブフローを作成」で「Excel処理」という名前のサブフローを作成
- メインフローに「サブフローの実行」アクションを追加し、呼び出す
- 必要に応じて入力・出力変数を設定
🧠 変数を安全に扱うヒント
動画では「パスワードなどの機密情報を安全に扱う方法」も紹介されていました。
- 変数一覧で「マーカー(機密扱い)」をオンにすると内容が非表示になります。
- チェックを外すと中身が確認できます。
これはセキュリティ的に非常に重要な設定です。
📊 まとめ:Excel自動化の基本フロー構成
| ステップ | アクション | 目的 |
|---|---|---|
| 1 | Excelを起動(非表示) | バックグラウンド処理の準備 |
| 2 | Excelファイルを開く | 処理対象データを読み込む |
| 3 | データを読み取る | Excelをデータテーブル化 |
| 4 | 空白行を削除 | クリーンなデータに整形 |
| 5 | 結果を保存して閉じる | Excelに反映・終了 |
💬 よくある質問(FAQ)
Q1. Excelの画面を非表示にすると処理が速くなりますか?
A. はい。非表示(Invisible)モードは画面描画を行わないため、CPU負荷が下がり高速に動作します。
Q2. 「データテーブルの空行が削除されない」場合は?
A. Excel内で見た目が空白でも、スペースや改行が入っていることがあります。「トリム」や「置換」アクションを先に使うと解決できます。
Q3. フローが途中で止まることがあります。
A. タイムアウト設定を確認してください。長時間処理には「P1D(1日)」などの指定がおすすめです。
