定型データの入力作業に時間が取られていませんか?繰り返し行う単調なデータ入力作業は、時間がかかるだけでなくミスも発生しがちです。この記事では、Power Automate DesktopとChatGPTを使って、ウェブフォームや業務システムへのデータ入力を完全に自動化する方法を解説します。初心者の方でもこの記事を見ながら進めれば簡単に取り組めるよう、各アクションの設定方法を一つひとつ丁寧に説明します。
自動化でできること
- ChatGPTを使って入力するデータの内容を自動生成。
- 生成したデータをPower Automate Desktopでウェブフォームやシステムに正確に入力。
- 入力内容をChatGPTでチェックし、エラーがあれば通知。
これを実現すれば、人為的ミスの削減や業務効率の大幅な向上が期待できます!
ステップ1: 入力データの準備と生成
まずは、入力データを準備・生成するための仕組みを作ります。ChatGPTを利用して入力内容を作成し、それをPower Automate Desktopで使用します。
① ChatGPTを利用して入力データを生成
ChatGPTを使い、必要なデータを生成します。
設定手順
- 「HTTPリクエストを送信」アクションを追加
- Power Automate Desktopの左側「アクション」パネルから「HTTPリクエストを送信」をフロー内にドラッグ&ドロップします。
- プロパティ設定 以下を設定してください:
- メソッド:
POST - URL:
https://api.openai.com/v1/completions - ヘッダー:
- キー:
Authorization、値:Bearer あなたのAPIキー(OpenAIで取得したAPIキーを入力) - キー:
Content-Type、値:application/json
- キー:
- 本文:
{ "model": "gpt-4", "prompt": "顧客情報を生成してください。形式は以下の通りです。\n\n名前: [例: 山田太郎]\n住所: [例: 東京都新宿区...]\n電話番号: [例: 090-1234-5678]\n\n10件分生成してください。", "max_tokens": 300 }※promptの内容は入力データの種類に応じて変更してください。
- メソッド:
- レスポンスを変数に保存
- レスポンスボディを「変数」に保存(例:
GeneratedData)。
- レスポンスボディを「変数」に保存(例:
② ChatGPTからのデータを加工
ChatGPTから返されたデータはそのまま使えない場合があるので、整形や加工を行います。
設定手順
- 「文字列操作」アクションを追加
- ChatGPTのレスポンス(
GeneratedData)を読み取り、必要なデータだけを抽出します。 - 例として、名前、住所、電話番号を1件ずつ分割するための操作を行います。
- ChatGPTのレスポンス(
- 「ループを繰り返す」で複数データを処理
- ChatGPTが返す複数のデータを1件ずつ処理するため、「ループを繰り返す」アクションを追加し、データを分割して各項目(例: 名前、住所)を取得します。
ステップ2: データ入力の自動化
生成したデータをPower Automate Desktopでウェブフォームや業務システムに自動入力する設定を行います。
① 自動入力対象のページを開く
自動入力を行うため、対象のウェブページや業務システムを開きます。
設定手順
- 「ブラウザを起動」アクションを追加
- 左側「アクション」パネルから「ブラウザを起動」をフロー内にドラッグ&ドロップします。
- プロパティ設定:
- ブラウザ種類: 自分が使っているブラウザを選択(例: Chrome)。
- URL: 自動入力を行うページのURLを指定(例:
https://example.com/form)。
② フォームにデータを入力
フォームの各入力欄にデータを入力するためのアクションを追加します。
設定手順
- 「UI要素を取得」ツールを使用
- Power Automate Desktopの「UI要素を追加」機能を使い、フォームの入力欄を登録します。
- 入力欄を右クリック → 「UI要素を追加」を選択。
- 名前や住所など、入力する各フィールドを1つずつ登録します。
- Power Automate Desktopの「UI要素を追加」機能を使い、フォームの入力欄を登録します。
- 「UI要素にテキストを入力」アクションを追加
- 登録したUI要素ごとに「UI要素にテキストを入力」アクションをフロー内に追加します。
- プロパティ設定:
- UI要素: 各入力欄に対応する要素を選択。
- 入力内容: ChatGPTから取得したデータ(例:
CurrentItem["名前"])。
③ フォームを送信
すべての入力欄にデータを入力し終えたら、フォームを送信します。
設定手順
- 「UI要素をクリック」アクションを追加
- フォームの送信ボタンをクリックするアクションを追加します。
- UI要素: 送信ボタンを選択します。
ステップ3: データのチェックとエラー通知
データが正しく入力されているかChatGPTで再確認し、エラーがあれば通知を設定します。
① データのチェック
データが正しいかどうかをChatGPTに再確認してもらいます。
設定手順
- 「HTTPリクエストを送信」アクションを再利用
- 入力データをChatGPTに再送信し、以下のようなプロンプトを使用します
{ "model": "gpt-4", "prompt": "以下のデータが正しい形式か確認してください。\n\n名前: 山田太郎\n住所: 東京都新宿区...\n電話番号: 090-1234-5678", "max_tokens": 100 }
- 入力データをChatGPTに再送信し、以下のようなプロンプトを使用します
- レスポンスを保存
- チェック結果(例: OK/NG)を保存します。
② エラー通知を設定
エラーが発生した場合にメールなどで通知します。
設定手順
- 「条件分岐」アクションを追加
- ChatGPTのチェック結果がエラー(例: NG)だった場合の条件を設定。
- 条件式:
CheckResult.Contains("NG")
- 「メールを送信」アクションを追加
- エラー時に通知メールを送る設定を行います。
- 送信先: 自分またはチームメンバーのメールアドレス。
- 件名: 「データ入力エラーが発生しました」
- 本文: エラー内容(ChatGPTのレスポンス)を記載。
よくある質問 (FAQ)
Q1. ChatGPTのAPIキーをどこで取得できますか?
OpenAIの公式サイトでアカウントを作成し、APIキーを取得してください。APIキーは無料プランでも一定の回数利用可能です。
Q2. ウェブフォームに対応していない場合はどうすればいいですか?
Power Automate Desktopはウェブ以外にも業務システム(例: SAP、Excel)に対応しています。対象システムに合わせて「UI要素」や専用アクションを活用してください。
Q3. データ生成時に特定の条件を指定できますか?
ChatGPTのプロンプトを変更することで、条件を指定できます。たとえば、「名前を日本人風にしてください」「住所は東京23区内限定で生成してください」などの具体的な指示を加えると、希望に近いデータが生成されます。
