「ブラウザに出てくるモーダル(ポップアップ)の中を操作したいのに、UI要素がまったく取れない…」
「クリック系のアクションが使えなくて、フローが止まってしまう…」
そんな悩みを Power Automate Desktop で抱えている方は、実はかなり多いです。
ですが、安心してください。
UI要素が使えなくても、キーボード操作だけでモーダルを突破する方法はあります。
この記事では、
- なぜモーダルはUI要素で操作できないのか
- キーボード操作で自動化する考え方
- 実際に使える具体テクニック(Tab / Enter / Esc / ショートカット)
- 失敗しないための設計ポイント
を、初心者でもそのまま真似できるレベルで徹底解説します。
読み終わる頃には「モーダル=詰み」という状態から完全に脱出できます。
そもそも、なぜブラウザのモーダルはUI要素で操作できないのか?
まずは原因を理解しておきましょう。
モーダル(ポップアップ)の正体
ブラウザのモーダルには、主に次のような種類があります。
- JavaScriptで表示される疑似モーダル
- フレーム(iframe)内に表示されるダイアログ
- ブラウザ独自のネイティブポップアップ(確認・警告)
これらは、
- DOM構造が特殊
- 一時的に生成・破棄される
- フォーカス制御が通常画面と異なる
といった理由で、Power Automate DesktopのUI要素認識から外れてしまうことが多いのです。
👉 つまり「あなたのやり方が悪い」のではなく、ツール側の仕様です。
解決策の結論:キーボード操作で“人間の操作”を再現する
UI要素が使えないなら、どうするのか?
答えはシンプルです。
人がキーボードで操作する流れを、そのまま自動化する
Power Automate Desktopには、キーボード操作を再現するための強力なアクションがあります。
- キーの送信
- 特定キーの組み合わせ送信
- 待機(Wait)によるタイミング調整
これらを組み合わせることで、
UI要素ゼロでもモーダル操作は可能になります。
基本中の基本:使うのはこの3つのキー
まず覚えるべきは、以下の3種類です。
① Tabキー:フォーカスを移動する
モーダル内のボタンや入力欄は、Tabキーで順番にフォーカス移動できます。
例:
- OKボタン
- キャンセルボタン
- 閉じる(×)ボタン
Power Automate Desktopでは
「キーの送信」→「Tab」 を使います。
② Enterキー:決定・実行
フォーカスが当たっている要素を実行するのがEnterキー。
- OKを押す
- 確定する
- 次へ進む
という操作は、ほぼすべてEnterで代用可能です。
③ Escキー:キャンセル・閉じる
多くのモーダルは、Escキーで閉じられます。
- エラー表示を消す
- 確認ダイアログを閉じる
- 操作を中断する
「どうしても閉じられない!」という時は、まずEscを試すのが鉄則です。
実践例①:確認モーダルで「OK」を押すフロー
人がやっている操作
- モーダルが表示される
- OKボタンにフォーカスがある
- Enterを押す
Power Automate Desktopのフロー構成
- 待機(1〜2秒)
- キーの送信:Enter
これだけで完了するケースも珍しくありません。
💡 ポイント
モーダル表示直後は、必ず「待機」を入れましょう。
表示前にキーを送ると失敗します。
実践例②:Tabでボタンを選んでEnter
よくあるケース
- 初期フォーカスが意図しない場所にある
- OK / キャンセルを選択したい
フロー例
- 待機(1秒)
- キーの送信:Tab(1回〜数回)
- キーの送信:Enter
Tabの回数は、実際に自分で操作して数えるのが一番確実です。
実践例③:Escで強制的にモーダルを閉じる
UI要素もTab移動もダメなときの最終手段です。
フロー例
- 待機(1秒)
- キーの送信:Esc
特に、
- エラーポップアップ
- 警告ダイアログ
には非常に有効です。
応用テクニック:ショートカットキーを使う
ブラウザやWebアプリによっては、独自のショートカットキーが用意されています。
例:
- Alt + F4(ウィンドウを閉じる)
- Ctrl + Enter(送信)
- Alt + O(OKボタン)
Power Automate Desktopでは、
「Ctrl + Enter」などの組み合わせ送信も可能です。
失敗しないための設計ポイント3つ
① 必ず「待機」を入れる
モーダルは表示タイミングが不安定です。
- 固定秒数の待機
- 画面変化後に待機
を必ず挟みましょう。
② フォーカスがどこにあるかを意識する
キーボード操作は、フォーカスが命です。
- どの要素に最初にフォーカスが当たるか
- Tabを何回押せば目的のボタンに行くか
を、事前に手動操作で確認してください。
③ どうしても無理なら「割り切る」
- Escで閉じる
- Alt + F4で閉じる
- 画面遷移前提で進める
など、完璧に操作しようとしないのも大切です。
まとめ:UI要素が使えなくても、自動化は止まらない
ブラウザのモーダル操作で詰まったとき、
- UI要素が取れない
→ キーボード操作に切り替える
この発想ができるかどうかで、
Power Automate Desktopの実用レベルは一気に変わります。
今回紹介した
- Tab / Enter / Esc
- 待機の入れ方
- フォーカス設計
を使えば、ほとんどのモーダルは突破可能です。
「モーダルがあるから自動化できない」と諦める前に、
ぜひキーボード操作フローを試してみてください。
