Power Automate Desktopのループ処理をうまく活用する方法

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Power Automate Desktop(以下PAD)は、繰り返し作業を自動化するのに非常に便利なツールです。特に「ループ処理」を使うことで、データの一覧を効率よく処理したり、同じ操作を何度も繰り返すようなタスクを簡単に自動化できます。しかし、初心者の方にとっては「ループ処理」をどう設計すればよいか迷うことも多いのではないでしょうか?

今回は、初心者でもわかりやすく「ループ処理」の活用方法を解説し、実際の例を交えながら、よくある疑問にもお答えしていきます。


目次

1. ループ処理の基本的な使い方

ループ処理とは、同じアクションを複数回繰り返すための仕組みです。たとえば、以下のようなシナリオで役立ちます。

  • Excelのデータを1行ずつ読み取り、別のシステムに入力する
  • 指定されたフォルダ内の全てのファイルに対して操作を行う
  • Webページの複数データをスクレイピングする

PADには、以下の3つの主要なループ処理が用意されています。

「繰り返し (各項目)」

リストやテーブルのような複数データを、1つずつ処理するのに使います。たとえば、「フォルダ内の全てのファイルを順番に操作したい」といった場合に便利です。

1. Excelファイルからリストを取得
2. 「繰り返し」アクションでリスト内の各項目を処理
3. 項目に応じて次の操作を実行

「繰り返し (条件付き)」

特定の条件が満たされている間だけループを実行するものです。たとえば、「ある値が見つかるまで検索を繰り返す」といった操作に利用できます。

1. 変数「数値」を0で初期化
2. 条件「数値が10未満」の間、処理を繰り返す
3. 処理ごとに「数値」を1ずつ増加

「繰り返し (指定回数)」

一定の回数だけ繰り返し処理を行います。繰り返す回数があらかじめ決まっている場合に便利です。

1. 10回繰り返して同じ操作を実行

2. ループ処理の活用例

具体的に、どのようにループ処理を使えばよいのか、シナリオ別に見ていきましょう。

例1: Excelデータの1行ずつ処理

Excelファイル内のデータを1行ずつ読み取り、それをWebフォームに入力するといったシナリオです。

  1. Excelデータの取得
    「Excelワークシートからデータを読み取る」アクションを使用して、表形式のデータを変数に保存します。
  2. 「繰り返し (各項目)」を使用
    データを1行ずつ処理するために、「繰り返し (各項目)」アクションを追加します。
  3. 1行ごとに操作
    Webページへの入力やデータの保存など、1行ずつの処理を記述します。

これにより、手動でコピー&ペーストを繰り返す必要がなくなり、ミスのリスクも減らせます。


例2: フォルダ内の全ファイルに処理

フォルダ内に保存された画像ファイルをリサイズして別フォルダに保存するといったシナリオです。

  1. フォルダ内のファイル一覧を取得
    「フォルダ内のファイル一覧を取得」アクションを使用します。
  2. 「繰り返し (各項目)」を使用
    取得したファイル一覧を1つずつ処理するループを作成します。
  3. 画像を処理して保存
    ファイルごとに操作を行い、処理が終わった画像を指定のフォルダに保存します。

大量のファイルを効率よく処理でき、単調な作業の時間を大幅に短縮できます。


例3: 条件付きループでWebデータ収集

特定のWebサイトでページを移動しながらデータを収集する場合、条件付きループが役立ちます。

  1. 初期条件の設定
    変数に「現在のページ番号」を設定します。
  2. 「繰り返し (条件付き)」を使用
    ページ番号が指定の値に達するまでループを実行します。
  3. ページを切り替えながらデータを収集
    1ページ分のデータを取得し、次のページに移動します。

これにより、自動的に複数ページのデータを収集することができます。


3. 初心者がつまずきやすいポイントとその解決策

ループ処理は便利ですが、いくつか注意点があります。初心者の方がつまずきやすいポイントを挙げ、それぞれ解決策をご紹介します。

Q1: 無限ループになってしまう

「条件付きループ」を使っている際、終了条件が正しく設定されていないと、ループが終わらなくなります。

解決策:
終了条件を明確に定義し、ループ内でその条件を更新するアクションを忘れないようにしましょう。たとえば、「ページ番号を次のページに変更」する操作を必ず入れます。


Q2: リストや配列が正しく処理されない

「繰り返し (各項目)」を使う場合、リストや配列データが正しく取得できていないとエラーになります。

解決策:
データが正しく取得されているか、「デバッグモード」で変数を確認しましょう。また、配列が空でないか事前にチェックする条件分岐を入れるのも効果的です。


Q3: 処理が途中で失敗して止まってしまう

ループ内でエラーが発生すると、処理全体が止まる場合があります。

解決策:
「エラーハンドリング」アクションを使い、エラーが起きた際にそのデータをスキップする設定を入れておくと良いでしょう。


4. よくある質問 (Q&A)

Q1: ループ内で別のループを使えますか?
A: はい、ネスト(入れ子)構造でループを組むことができます。ただし、処理が複雑になるため、必要最小限にとどめるのがおすすめです。

Q2: ループの実行速度を速くする方法は?
A: ループ内で不要なアクションを削除し、特にWeb操作やファイル操作を最適化することで実行速度が向上します。また、デバッグ用メッセージなども削除しておきましょう。

Q3: データが多すぎてメモリ不足になりそうな場合は?
A: 処理を分割して小さな単位で実行する、または、ループ中のデータを都度保存してメモリの使用量を抑える方法があります。

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