Power Automate Desktop(PAD)は業務の自動化を実現する便利なツールですが、より効率よく使いこなすためには、いくつかの「小技」を知っておくと便利です。今回は、初心者でもわかりやすく、使い方を丁寧に解説した「便利な小技10選」をご紹介します。
1. フロー変数のピン留め
機能概要
頻繁に使用する変数を「ピン留め」しておくと、いつでもすぐに参照できます。特にフローが複雑になると、変数を探す手間が省けて便利です。
使用手順
- フロー編集画面で、左側の「変数」タブを開きます。
- 使用頻度が高い変数を見つけます。
- 変数名の右側にある「ピン」のアイコンをクリックします。
→ ピン留めされた変数は常に「ピン留めセクション」の上部に表示されます。
実例
「ファイルパス」や「顧客名」といった主要な変数をピン留めすると、迅速にアクセスできるようになります。
2. フロー内を検索する
機能概要
複雑なフローでは、特定のアクションや文字列を探すのが大変です。この検索機能を使えば、簡単に該当箇所に移動できます。
使用手順
- 画面右上の「検索」アイコン(🔍)をクリックします。
- 検索したいキーワードを入力します(例:「ログ」)。
- 検索結果一覧が表示され、クリックすると該当箇所に移動します。
実例
「エラー」や「メール送信」といったアクションをフロー内で探したいとき、この機能が役立ちます。
3. フロー変数の使用状況の検索
機能概要
「この変数、どこで使っていたっけ?」と迷ったときに便利な機能です。変数が使用されているすべての箇所を一覧で確認できます。
使用手順
- 左の「変数」タブを開きます。
- 確認したい変数を右クリックします。
- 「使用状況を表示」を選択します。
- 使用されている箇所が一覧で表示され、クリックすると直接そのアクションに移動します。
実例
例えば、「顧客ID」という変数を使用しているすべてのアクションを特定したいとき、この機能を活用します。
4. アクションをまとめてコピー・ペーストする
機能概要
フロー内の複数のアクションを選択して、まとめてコピー・ペーストが可能です。同じ操作を別の箇所で使いたい場合に非常に便利です。
使用手順
- コピーしたいアクションをCtrlキーを押しながらクリックして選択します。
- 選択後、右クリックし「コピー」を選択します。
- 挿入したい箇所で右クリックして「ペースト」を選択します。
実例
ファイルの操作やメール送信の一連の手順を、別のフローで再利用する際に活用できます。
5. 無効化して一時的にフローを停止する
機能概要
デバッグ中に特定のアクションを一時的に停止したい場合に便利な機能です。アクションを無効化しても、簡単に再有効化できます。
使用手順
- 無効化したいアクションを右クリックします。
- 「アクションを無効化」を選択します。
→ 無効化されたアクションはグレーアウトされます。 - 再度有効化する場合は、「アクションを有効化」を選択します。
実例
特定の条件分岐を無効化して、他の部分のみをテストしたいときに使います。
6. コメントアクションでフローを整理する
機能概要
「コメント」アクションを使うと、フロー内の意図や動作を記録しておくことができます。複雑なフローでも、後から見て理解しやすくなります。
使用手順
- 「コメント」アクションを挿入したい箇所をクリックします。
- 「+」メニューから「コメント」を選択します。
- コメント内容を入力し、フローに追加します。
実例
「ここでエラーチェックを行う」「次のステップでファイルを保存」といった注釈を残しておくと、共有時に役立ちます。
7. スコープを使ってフローをグループ化
機能概要
スコープ機能を使うことで、関連するアクションをグループ化できます。フローが見やすくなり、管理もしやすくなります。
使用手順
- まとめたいアクションを選択します。
- 右クリックし「スコープに追加」を選択します。
- スコープに名前を付けて、整理整頓します。
実例
「データ取得処理」「エラーチェック」などのまとまりをスコープに分けると、全体像が把握しやすくなります。
8. ログ出力で動作を確認する
機能概要
「ログ」アクションを使うと、フローの実行中にどの部分が動作しているかを記録できます。デバッグ時に役立ちます。
使用手順
- 「ログメッセージ」アクションを挿入します。
- メッセージ内容を入力し、必要に応じて変数を挿入します。
- フローを実行して、ログにメッセージが出力されるか確認します。
実例
「ステップ1完了」「顧客IDを取得」といったメッセージを出力して、動作確認を行います。
9. デバッグモードを活用する
機能概要
デバッグモードでは、フローをステップ実行したり、途中で停止して確認したりすることができます。
使用手順
- フロー実行時に「デバッグ」を選択します。
- 必要に応じて「ブレークポイント」を設定します。
- フローを1ステップずつ確認しながら実行します。
実例
条件分岐やループ処理が正しく動作しているかを細かくチェックできます。
10. 外部ファイルから設定をインポートする
機能概要
ExcelやCSVファイルを読み込んで、フローの設定値として利用できます。設定値を外部で管理する場合に便利です。
使用手順
- 「Excelの読み取り」や「CSVの読み取り」アクションを追加します。
- 必要なデータを読み込み、変数に格納します。
- フロー内でその変数を利用します。
実例
複数の顧客リストをExcelで管理し、そのデータを使ってメールを一括送信する場合などに役立ちます。
