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はじめに:Webサイトからの情報収集、もう手でやらなくていいんです
「毎朝、ECサイトを見て価格をチェック」「競合商品を毎日目で確認して記録」…
そんな面倒なルーチン、やっていませんか?
実はその作業、Power Automate Desktop(PAD)で完全に自動化できます。しかもプログラミング不要。
この記事では、Webサイトから価格情報を自動で取得し、Excelに記録するフローを、初心者でもすぐ再現できるよう、具体的なアクションの流れをステップごとに詳しく紹介します。
目的:毎朝指定サイトの商品価格を取得してExcelに自動記録する
利用シーンの例:
- 自社商品の価格競合調査
- 日々の価格変動ログの作成
- 個人用のお得情報チェック
フロー構成
- Excelファイルを新規作成または開く
- Webブラウザ(Chrome)を起動
- 指定URLにアクセス
- 商品名と価格を抽出
- Excelに抽出データを書き込み
- ファイル保存・ブラウザとExcelを終了
詳細手順(アクションの流れ)
Step 1: Excelファイルを準備する
アクション:Excelの起動
- 「Excelを起動」アクションを追加
- 「新しいドキュメントを作成」または「既存のファイルを開く」
- 結果の変数:例
ExcelInstance
アクション:ワークシートにデータを書き込む(見出し行)
- セル A1:
= 商品名 - セル B1:
= 価格 - セル C1:
= 取得日
Step 2: Webブラウザを起動し、ページに移動
アクション:新しいChromeインスタンスを起動
- オプション:「既定のインスタンスとして設定」にチェック
- 結果変数:例
ChromeInstance
アクション:Webページをナビゲート
- URL:対象の商品ページURLを入力(例:
https://example.com/product123)
※アクセスが完了するまで「Webページの読み込み完了を待機」アクションを追加するのがベストです。
Step 3: 商品名と価格を抽出する
方法1:Webレコーダーを使う
- PAD画面上部の「Webレコーダー」を起動
- 実際のChrome操作で、対象の商品ページを開く
- 商品名と価格が表示された部分をクリック
- 抽出フィールドとして登録
方法2:UI要素を追加で手動選択
- アクション:「Webページからデータを抽出」
- UI要素:対象のテキストを選択(例:
//h1[@class='product-title']) - 結果:変数に保存(例:
商品名,価格)
※HTML構造によってはXPathやCSSセレクターの指定が必要な場合もあります。
Step 4: Excelに抽出データを書き込む
アクション:Excelのワークシートに書き込み
- セル A2 に
商品名 - セル B2 に
価格 - セル C2 に
CurrentDateTime(現在日時)
※日時は「現在の日時を取得」アクションで変数(例:CurrentDateTime)として保存しておきましょう。
Step 5: ファイルを保存して終了
アクション:Excelの保存
- ファイルパス:
C:\Users\ユーザー名\Documents\価格記録.xlsx
アクション:Excelを閉じる
- 「保存して閉じる」にチェック
アクション:Chromeを閉じる
- 「インスタンスを閉じる」アクションで完了
よくあるトラブルと対処法
Q. ページの要素がうまく取得できません
A. 多くの場合、JavaScriptで表示される動的要素が原因です。ページ読み込み直後に「待機」アクション(例:3秒)を入れてから取得を試してください。
Q. 抽出した価格が空白または0になってしまいます
A. 表示形式や記号(¥など)があると変数が数値として認識されない場合があります。「文字列として取得→必要に応じて数値に変換」する構成にしましょう。
Q. Excelファイルが上書きされてしまいました
A. ファイル保存前に「ファイル名に日付を追加する」ことで回避できます。例:価格記録_20250625.xlsx。現在の日時を取得 → テキストとして整形 → ファイル名に連結 の順で設定します。
補足:Web自動化で安定動作させるコツ
- 可能であればWebページの構造(HTML)を把握しておくと、要素選択が安定します。
- 「待機アクション」はページ遷移や動的表示の直後に必ず入れましょう。
- UI要素に依存する処理は、ページレイアウト変更の影響を受けやすいため定期的に動作確認を。
