Power Automate Desktopの条件の使い方

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Microsoftの「Power Automate Desktop」は、業務プロセスを自動化するための便利なツールです。日常的なデータ入力やファイル操作、メールの送信など、面倒な手作業を自動化できるため、作業効率の向上に貢献します。その中でも「条件」は、フローの中で「ある場合にはこの操作をする」「別のケースでは別の操作をする」というように、処理を分岐させるために使う重要な機能です。

今回は、Power Automate Desktopの「条件」の使い方について、初心者でもわかりやすいように解説します。基本的な「条件分岐」の考え方から、実際の設定方法、よくある疑問へのQ&Aまでをカバーします。

目次

1. 条件分岐の基本概念

条件分岐とは?

条件分岐(If分岐とも呼ばれます)は、ある条件が「真(True)」の場合と「偽(False)」の場合で異なる処理を行うための仕組みです。例えば、「商品の在庫がある場合には発送処理を行う」「在庫がない場合には注文をキャンセルする」といったように、状況に応じた対応を行うことができます。

Power Automate Desktopでは、「If」アクションや「スイッチ」アクションを使って条件分岐を設定します。このアクションを適切に利用することで、自動化フローの中で柔軟に処理を制御できます。


2. 基本的な条件の使い方

「If」アクションの使い方

  1. 「If」アクションを追加
    フローの中で条件分岐を行いたい箇所に「If」アクションを追加します。これにより、条件に応じて「True」と「False」の2つのブロックを作成できます。
  2. 条件式を設定
    「If」アクションのプロパティで、条件式を設定します。例えば、「変数 Stock0 でない場合」のような条件を設定することで、在庫があるかどうかを判断することが可能です。
  3. TrueブロックとFalseブロックに処理を追加
    条件式が「True(真)」の場合に実行する処理をTrueブロックに、条件式が「False(偽)」の場合に実行する処理をFalseブロックに設定します。これにより、条件に応じた処理を自動化できます。

実例: 在庫チェックの条件分岐

例えば、在庫がある場合に「発送準備」を行い、在庫がない場合に「在庫なし通知」を送信するフローを作成するなら、以下のような設定が可能です。

  • 条件式: Stock > 0
  • Trueブロック: 発送準備の処理(例: 配送情報の入力)
  • Falseブロック: 在庫なし通知を送信(例: メール通知)

「スイッチ」アクションの使い方

「スイッチ」アクションは、複数のケースに応じて異なる処理を実行するためのアクションです。例えば、注文の「ステータス」によって処理内容を変えたい場合など、3つ以上の条件を使い分けるときに便利です。

  1. 「スイッチ」アクションを追加
    フローに「スイッチ」アクションを追加します。
  2. 条件となる変数を選択
    スイッチで分岐する基準となる変数を設定します。例えば、OrderStatusという変数を基準にして、「受注済み」「出荷済み」「キャンセル」といったステータスごとの処理を振り分けることが可能です。
  3. ケースごとの処理を設定
    それぞれのケース(ステータスごと)に応じた処理を設定します。条件に合致しなかった場合の「デフォルト」ケースも設定できるので、全てのケースに対応可能です。

実例: 注文ステータスによる分岐

  • ケース「受注済み」: 発送準備
  • ケース「出荷済み」: 配送追跡の更新
  • ケース「キャンセル」: 返金処理
  • デフォルト: エラー通知

3. よくあるQ&A

Q1: 「条件が複数ある場合はどうしたらいいですか?」

A: 「If」アクションを入れ子にして使用することで、複数の条件を組み合わせることが可能です。また、条件式内で「AND」や「OR」を使って複数の条件をまとめることもできます。例えば、「在庫があり、かつ、注文ステータスが‘受注済み’」という場合には、「Stock > 0 AND OrderStatus = ‘受注済み’」と設定します。

Q2: 数字やテキスト以外の条件で分岐することは可能ですか?

A: はい、可能です。Power Automate Desktopでは、変数の種類に応じた条件を設定できます。たとえば、日付を比較して「今日が締め切り日を過ぎているかどうか」を判定したり、ブール値(True/False)を使って「フラグが立っているかどうか」を確認したりできます。

Q3: 「True」や「False」の使い方がわかりません。

A: 「True」は条件が成立した(真である)場合の処理を意味し、「False」は条件が不成立(偽である)場合の処理を意味します。たとえば、「If Stock > 0」という条件では、在庫が1以上の場合に「True」となり、在庫が0のときは「False」になります。Trueブロックには在庫がある場合の処理を、Falseブロックには在庫がない場合の処理を入れることで、条件に応じた分岐が実現します。

Q4: 「スイッチ」と「If」の違いは何ですか?

A: 「If」は2つの条件(True/False)をもとに処理を分岐するためのアクションですが、「スイッチ」は3つ以上の条件に応じて処理を分岐する場合に適しています。複数のケース(例えば、注文ステータスの「受注済み」「出荷済み」「キャンセル」など)に応じて分岐する必要がある場合は「スイッチ」の方が便利です。

Q5: 条件分岐を使ってループを終了させることはできますか?

A: はい、可能です。「If」アクションを使って、条件が成立した場合に「ループの終了」アクションを呼び出すことで、ループ処理を途中で停止させることができます。例えば、特定の条件を満たしたらループを終了し、以降の処理に移るといった使い方ができます。

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