競合他社の情報を収集し、分析レポートを作成する作業は手間がかかるもの。この記事では、Power Automate Desktopを使ったウェブスクレイピングで競合サイトの情報を自動収集し、ChatGPTを活用して収集したデータを分析しレポートを生成する方法を解説します。初心者向けにアクションごとの設定方法を詳しく解説するので、この記事を参考に誰でも簡単に自動化を実現できます。
目次
活用のポイント
- 手動で行うウェブサイト情報収集を自動化し、時間を大幅に節約。
- ChatGPTを利用して、収集したデータを見やすいレポート形式に整理。
- マーケティングリサーチの効率化で、迅速な意思決定をサポート。
ステップ1: 競合サイトから情報を収集(ウェブスクレイピング)
まずは、Power Automate Desktopを使用して競合サイトの情報を自動的に収集する設定を行います。
① フローを作成する
- Power Automate Desktopを起動します。
- 「+ 新しいフロー」をクリックし、フロー名(例: 「競合情報収集フロー」)を入力して「作成」をクリックします。
② 対象のウェブページを開く
ウェブスクレイピングを行うため、対象の競合サイトをブラウザで開く設定を行います。
手順
- 「ブラウザを起動」アクションを追加
- 左側の「アクション」パネルから「ブラウザを起動」をドラッグ&ドロップします。
- プロパティ設定で以下を入力します:
- ブラウザ種類: 自分が利用するブラウザを選択(例: Chrome)。
- URL: 競合サイトのURLを指定(例:
https://example.com)。
③ 必要なデータを取得
競合サイトから必要な情報(例: 商品名、価格、レビュー数など)を取得します。
手順
- 「ウェブデータを抽出」アクションを追加
- 左側の「アクション」パネルから「ウェブデータを抽出」をドラッグ&ドロップします。
- プロパティ設定:
- UI要素を追加: 「UI要素を追加」ツールを使って、抽出したい情報が含まれる要素(例: 商品名や価格のテキスト)を登録します。
- 抽出するデータ: UI要素ごとに必要なデータ(テキストや数値)を設定します。
- 結果を変数に保存
- 抽出したデータを変数(例:
ExtractedData)に保存します。
- 抽出したデータを変数(例:
④ ページを巡回してデータを収集
複数ページに渡る情報を収集する場合、ページを巡回する設定を追加します。
手順
- 「条件分岐」アクションを追加
- 次のページがあるかどうかを判定します(例: 「次へ」ボタンが存在するかを確認)。
- 条件式: 次のページのボタンがUI要素として認識される場合に遷移。
- 「UI要素をクリック」アクションを追加
- 次のページへ移動するためのボタン(例: 「次へ」ボタン)をクリックする設定を行います。
- 「ループを繰り返す」アクションを追加
- ページごとに情報を収集するループを設定します。
ステップ2: ChatGPTでデータを分析・レポート作成
収集したデータをChatGPTに送信し、レポート形式に整えるプロセスを設定します。
① ChatGPTとの連携設定
ChatGPTを利用するための設定を行います。
手順
- 「HTTPリクエストを送信」アクションを追加
- 左側の「アクション」パネルから「HTTPリクエストを送信」をドラッグ&ドロップします。
- プロパティ設定
以下を入力してください:- メソッド:
POST - URL:
https://api.openai.com/v1/completions - ヘッダー:
- キー:
Authorization、値:Bearer あなたのAPIキー - キー:
Content-Type、値:application/json
- キー:
- 本文: 収集したデータをChatGPTに送信し、レポートを生成するよう指示します。
{ "model": "gpt-4", "prompt": "以下の競合データを分析し、要点をまとめたレポートを作成してください。\n\n[抽出したデータ]", "max_tokens": 500 }※[抽出したデータ]の部分には「ウェブデータを抽出」アクションで取得したExtractedData変数を挿入してください。
- メソッド:
- レスポンスを変数に保存
ChatGPTから返ってきたレポート内容を変数(例:GeneratedReport)に保存します。
② レポートを確認
生成されたレポートを確認するためのアクションを追加します。
手順
- 「メッセージを表示」アクションを追加
- 左側の「アクション」パネルから「メッセージを表示」をドラッグ&ドロップします。
- プロパティ設定:
- メッセージ: 生成されたレポートを表示するために
GeneratedReport変数を指定します。
- メッセージ: 生成されたレポートを表示するために
ステップ3: レポートをファイルとして保存
生成されたレポートをテキストファイルまたはExcelファイルとして保存し、管理しやすくします。
① 保存フォルダを指定
レポートを保存するフォルダを事前に用意します(例: C:\Users\あなたの名前\Documents\競合レポート)。
② レポートをファイルに保存
手順
- 「テキストをファイルに書き込む」アクションを追加
- 左側の「アクション」パネルから「テキストをファイルに書き込む」をドラッグ&ドロップします。
- プロパティ設定
- ファイルパス: 保存先フォルダを指定し、ファイル名を設定します(例:
C:\Users\あなたの名前\Documents\競合レポート\レポート.txt)。 - テキスト内容:
GeneratedReport変数を指定します。 - ファイルに追記: 必要に応じてチェックを入れます(既存ファイルにデータを追加する場合)。
- ファイルパス: 保存先フォルダを指定し、ファイル名を設定します(例:
よくある質問 (FAQ)
Q1. 競合サイトの情報を取得できない場合はどうすればよいですか?
ウェブサイトによってはスクレイピングを防止する仕組みがあるため、以下を試してみてください:
- UI要素の確認: 対象データのUI要素が正しく登録されているか確認してください。
- タイミングの調整: ページの読み込みが遅い場合、「待機」アクションを追加して、データが表示されるまで待機するように設定します。
Q2. ChatGPTが生成するレポートが不適切な場合はどうしたらよいですか?
ChatGPTのプロンプトを工夫することで精度を改善できます。例えば、以下のような指示を追加してください:
- 「特定の項目(例: 価格動向)を優先的にレポートしてください」
- 「〇〇と△△を比較し、結論を述べてください」
Q3. 大量のデータを扱うと処理速度が遅くなります。対処法はありますか?
以下の方法で処理を効率化できます:
- ページを分割して収集(例: 1回の実行で10ページずつ処理)。
- ChatGPTに送信するデータを必要最小限に絞る。
