Power Automateを使って
「毎朝5時に動かしたい」
「平日の決まった時間に自動処理したい」
と設定したのに、
- なぜか実行されない
- 思っていた時間とズレて動く
- 初回だけ動かない
こうしたトラブルに遭遇したことはありませんか?
実はこれ、Power Automateあるあるです。
特に Recurrence(繰り返し)トリガーの時間設定は、慣れていないと非常に分かりづらい仕様になっています。
この記事では
「実行時間を設定したのにうまく実行できない」主な原因を、実例ベースで整理します。
問題① 開始時間が「UTC」表記だと理解していない
Power AutomateのRecurrenceトリガーでは、
開始時間(Start time)に Z が付いている場合、それはUTC時間です。
よくある勘違い
2026-01-05T20:00:00.000Z
これを
「1月5日 20:00(日本時間)」
と思ってしまうケース。
実際は…
Z= UTC- 日本時間(JST)は UTC+9
つまり
2026-01-06 05:00(日本時間)
👉
「設定した時間と9時間ズレる」
「翌日に動いたように見える」
という原因は、ほぼこれです。
問題② タイムゾーンと開始時間の考え方が混在している
Recurrenceには
- タイムゾーン
- 開始時間
- 実行する時・分
が別々に存在します。
重要ポイント
- タイムゾーン:実行ルール用
- 開始時間:初回実行の基準点(UTC基準)
ここを混同すると、
- 日本時間で設定したつもりが動かない
- 初回が想定外の日付になる
という現象が起きます。
問題③「曜日」と「開始時間」が噛み合っていない
Recurrenceでよくある設定例:
- 毎週
- 月〜金
- 5:00
しかし、開始時間が曜日条件に合っていないと、
初回実行がスキップされることがあります。
例
- 開始時間:日曜日
- 曜日指定:月〜金
👉 初回は実行されず、
👉 次の条件一致日まで待たされる
これを
「動いていない」
と勘違いするケースは非常に多いです。
問題④「保存した=動き出す」と思っている
Power Automateでは、
- フローを保存しただけでは動かない
- トリガー条件が満たされた瞬間に初めて実行される
という仕様です。
よくあるケース
- 朝5時実行に設定
- 10時に保存
- 「動かない」と焦る
👉 次の5時までは何も起きません
問題⑤ 実行履歴を見ていない/見方が分からない
「動いていない」と思っていても、実際には
- トリガーは動いている
- 途中のアクションで失敗している
というケースも多いです。
チェックすべきポイント
- 実行履歴に「実行なし」か?
- 実行はあるが「失敗」か?
- 条件分岐で止まっていないか?
時間設定の問題なのか、処理の問題なのかを切り分けることが重要です。
問題⑥ Power Automate Desktopと混同している
Power Automate(クラウド)と
Power Automate Desktop(PAD)は、
- 実行タイミング
- 実行環境
- PC電源の必要有無
がまったく異なります。
典型例
- クラウド側は5時に動いている
- しかしPCが電源OFF
- PADフローは実行されない
👉
「時間設定の問題ではなく、実行環境の問題」
というパターンも非常に多いです。
まとめ:時間設定トラブルの9割はここ
Power Automateで
「実行時間を設定したのに動かない」問題は、
ほとんどが次のどれかです。
- 開始時間がUTCだと理解していない
- タイムゾーンと開始時間を混同している
- 曜日条件と開始時間が合っていない
- 保存後すぐ動くと思っている
- 実行履歴を確認していない
- PADの実行条件を考慮していない
逆に言えば、
これらを一つずつ確認すれば、原因は必ず特定できます。
