【初心者向け】Power Automate Desktopの変数を理解しよう

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Power Automate Desktop(PAD)を使いこなすためには、「変数」の理解が欠かせません。変数を適切に使うことで、データを保存・操作し、自動化の幅を広げることができます。この記事では、変数の基本から種類、具体的な使い方までを詳しく解説します。


目次

変数とは?

変数とは、値(データ)を一時的に保存する箱のようなものです。プログラムを実行する際、数値や文字列、オブジェクトなどのデータを扱うために使用します。

例えば、次のようなケースで変数を使います。

  • ユーザーが入力した名前を保存して、後の処理で使う
  • 計算結果を一時的に保存する
  • ファイルのパスやWebページの情報を記録する

PADでは、アクションの実行結果を変数として自動的に保存することが多いですが、自分で変数を作成することも可能です。


変数の種類(変数の型)

PADには、さまざまな種類の変数(データ型)が存在します。それぞれのデータ型には、特定の用途があります。主な変数の型は以下の通りです。

変数の型説明
テキスト型文字列(文章や名前など)を扱う
数値型数値を扱う(計算可能)
日付時間型日付や時間を扱う
オブジェクト型特定のデータをまとめたもの(ファイル、ブラウザなど)
リスト型複数のデータを格納できる配列
データテーブル型表形式のデータを扱う
データ行型データテーブルの1行を表す
ブール型「真(True)」か「偽(False)」を持つ

テキスト型と数値型

テキスト型(String)

テキスト型は、文字や文章を扱う変数です。

:「名前を入力してください」→ ユーザー名 = "田中"

テキスト型の使い方

  1. 「変数の設定」アクションを追加
  2. 変数名を入力(例:UserName)
  3. 値を入力(例:”田中”)

PADでは、%UserName% のように記述して、変数を利用します。

数値型(Number)

数値型は、計算を行う際に使用します。

:「10 + 5 を計算する」→ 合計 = 15

数値型の使い方

  1. 「変数の設定」アクションを追加
  2. 変数名を入力(例:Total)
  3. 値を入力(例:10)

PADでは、数値同士の計算を行うことも可能です。


サブフローについて

サブフローとは、処理をまとめて再利用できる機能です。関数のようなものと考えるとわかりやすいでしょう。

サブフローのメリット

  • 処理を整理し、わかりやすくできる
  • 同じ処理を何度も使い回せる

サブフローの作り方

  1. メインフローの編集画面で「サブフロー」を作成
  2. 処理を追加(変数の設定やアクションなど)
  3. メインフローから「サブフローを実行」アクションで呼び出す

日付時間型

日付や時間を扱う変数です。

:「現在の日付を取得」→ Today = 2025/02/09

日付時間型の活用例

  • レポート作成時のタイムスタンプ
  • 日付の計算(〇日後、〇日前)

現在の日付を取得する方法

  1. 「現在の日付を取得」アクションを追加
  2. 変数名を指定(例:Today)
  3. %Today% を使って表示または計算

オブジェクト型

オブジェクト型は、特定の情報をまとめたものです。代表的なものとして「ファイル型」「ブラウザインスタンス」があります。

オブジェクト型:ファイル型

ファイルのパスや内容を管理できます。

:「指定のフォルダからファイルを取得する」

  1. 「フォルダー内のファイルを取得」アクションを使用
  2. 取得したファイルを変数に格納(例:File)
  3. %File% を使ってファイル操作

オブジェクト型:ブラウザインスタンス

Webブラウザを操作する際に使います。

:「Chromeを開いて、特定のページを操作する」

  1. 「新しいChromeを起動」アクションを追加
  2. ブラウザインスタンス変数(例:Browser)を設定
  3. %Browser% を使ってWebページを操作

リスト型

リスト型は、複数のデータを扱う配列のようなものです。

:「3つの名前をリストに格納」

UserList = ["田中", "佐藤", "鈴木"]

リストから値を取得する
%UserList[0]% → “田中”(リストの最初の値)


データテーブル型

表形式のデータを扱う型です。Excelのように、複数の行と列を持つことができます。

:「売上データを取得」

日付商品名売上
2/1パン500
2/2牛乳200

データテーブルは、「データ行型」と組み合わせて使います。


データ行型

データテーブルの1行を表す型です。

:「データテーブルから1行を取得」

  1. 「データテーブルから行を取得」アクションを使用
  2. 変数に1行を格納(例:Row)
  3. %Row[“商品名”]% でデータを取得

四則演算について簡単に

PADでは、足し算・引き算・掛け算・割り算が可能です。

演算記号結果
足し算+10 + 515
引き算-10 - 55
掛け算*10 * 550
割り算/10 / 52

ブール型(真か偽か)

「True(真)」または「False(偽)」の値を持つ変数です。条件分岐に使います。

:「変数Xが10より大きいか?」

X = 15
Result = X > 10 → True

PADでは、「条件分岐」アクションで活用できます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 変数を作成する方法は?

A. 変数は、「変数の設定」アクションを使うことで作成できます。

  1. 「変数の設定」アクションを追加
  2. 変数名を入力(例:MyVariable)
  3. 値を入力(例:”Hello, World!”)
  4. %MyVariable% のように記述して利用

Q2. 変数の値を確認するには?

A. 「メッセージを表示」アクションを使うと、変数の値を確認できます。

  1. 「メッセージを表示」アクションを追加
  2. メッセージ本文に変数を入力(例:%MyVariable%)
  3. 実行すると、変数の値が表示される

Q3. 変数の型を変更することはできる?

A. 可能ですが、明示的に変換が必要な場合があります。

例1:数値 → テキスト

NumberValue = 100
TextValue = %NumberValue% + ""

例2:テキスト → 数値

TextValue = "123"
NumberValue = %TextValue% * 1

このように、文字列を数値に変換するときは * 1 を使うと簡単に変換できます。


Q4. リストの要素数を取得するには?

A. List.Count プロパティを使います。

UserList = ["田中", "佐藤", "鈴木"]
Count = %UserList.Count%

これで、リストの要素数(3)が Count に格納されます。


Q5. データテーブルの特定の値を取得する方法は?

A. データテーブル[行番号]["列名"] の形式で取得できます。

DataTable = (データテーブルを取得)
Item = %DataTable[0]["商品名"]%

この場合、「最初の行の ‘商品名’ 列の値」が取得できます。


Q6. 変数の初期化(リセット)をするには?

A. 変数を ""(空の文字列)や 0 に設定することで、リセットできます。

MyVariable = ""
NumberValue = 0

また、リストやデータテーブルを空にする場合は、新しいリスト新しいデータテーブル を設定します。


Q7. 条件分岐でブール型を使うには?

A. 「条件分岐」アクションを追加し、次のように設定します。

  1. 条件:「変数A が 10 より大きい」
  2. True の場合:「メッセージを表示(大きい)」
  3. False の場合:「メッセージを表示(小さい)」
If %A% > 10 Then
メッセージを表示 ("Aは10より大きい")
Else
メッセージを表示 ("Aは10以下")
End If

Power Automate Desktop の変数を理解し、使いこなすことで、より高度な自動化が可能になります。まずは基本的な型を試しながら、実際の業務に活用してみてください!

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