「Excelでフィルターをかけて、条件に合ったデータの合計を出したい」
そんなよくある業務、Power Automate Desktop(PAD)なら自動化できます。
目次
Step 1:Excelデータの読み込み
使用アクション:
Excel の起動Excel ワークシートから読み取り
操作手順:
- アクションペインから「Excel」カテゴリを開く
- 「Excel の起動」でファイルを指定
- 「Excel ワークシートから読み取り」で読み込む範囲を指定(例:A1:D100)
- 結果を変数(例:
Excelデータ)に格納
確認ポイント:
- 変数の型が「データテーブル」になっていることを確認
- データは行列形式で読み込まれ、複数の列(工場名・金額など)が含まれている
Step 2:データテーブル型変数とは?
Power Automate Desktopでは、Excelの表形式のデータは「データテーブル型変数」として自動的に読み込まれます。
この型は、複数行・複数列のデータを保持できるため、フィルターや集計などの操作にとても便利です。
特徴:
- 行・列の両方に対応
- 行ごとに1レコード(1行の情報)を持つ
- その後の処理(フィルター、ループなど)に使える
Step 3:「フィルター データテーブル」アクションを使う
使用アクション:
フィルター データテーブル
操作手順:
- アクションペインで「変数」カテゴリ → 「データテーブル」を開く
- 「フィルター データテーブル」をドラッグして配置
- 対象変数に「Excelデータ」を指定
- フィルター条件を設定:
| 設定項目 | 入力内容 |
|---|---|
| 列名 | 工場名 |
| 演算子 | 次の値と等しい |
| 値 | 茨城工場 |
- フィルターされた結果は「フィルターデータテーブル」変数として保存される
Step 4:結果の確認
操作:
- 実行ボタンをクリックしてフローを実行
- フィルターされた変数「フィルターデータテーブル」の中身をダブルクリックで開く
確認できること:
- 「工場名」が「茨城工場」の行だけが抽出されている
- 他の工場(例:長野工場、群馬工場など)の行は含まれていない
ワンポイントアドバイス:なぜExcelの見た目通りには動かないの?
PADで使う「Excel ワークシートのフィルター」アクションは見た目を整えるだけで、実際のデータ操作には反映されません。
したがって、実際に特定条件に基づいて処理をしたいときは、今回のように「データテーブルに対してフィルター処理」をする必要があります。
よくある質問(FAQ)
Q. 「工場名」という列名が正しく認識されません
A. Excelデータの読み取り時、「最初の行を列名として使用する」にチェックが入っていないと、列名が自動認識されません。必ずチェックしてください。
Q. 複数条件でフィルターしたい場合は?
A. 「フィルター データテーブル」アクションでは、複数条件のAND/OR設定も可能です。たとえば「工場名が山形 かつ 金額が10000以上」のような設定もできます。
Q. フィルター結果が空になってしまいます
A. 値に全角スペースや見えない文字が含まれている場合があります。Excel側でトリム処理や正しい値を再確認してください。
