日々の業務で「ExcelにあるデータをWebページに手動で入力する作業が面倒だ」と感じたことはありませんか?そんな時に役立つのが、Microsoftが提供する無料の自動化ツール Power Automate Desktop です。このツールを使えば、Excelに保存されたデータを自動的にWebフォームに入力する仕組みを簡単に作成できます。
今回は、初心者の方でもわかるように、ExcelからWebページへの自動入力を作成する手順を丁寧に解説します。難しい知識は不要なので、ぜひ一緒に挑戦してみましょう!
手順
1. シナリオの作成
- Power Automate Desktop を起動します。
- 画面右上の 「新しいフロー」 をクリックし、フローの名前を入力(例:「ExcelからWeb入力」)します。
- 「作成」 ボタンを押すと、空のシナリオが開きます。
2. Excelファイルを読み込む
まずは、Excelに保存されたデータをPower Automate Desktopで読み込む設定をします。
- 「アクション」 パネルから 「Excel」 を検索し、「Excelの起動」 アクションをドラッグ&ドロップします。
- 以下の設定を行います:
- 「ドキュメントパス」: 自動入力に使用するExcelファイルを指定します。
- 「既存のExcelインスタンスに接続」: オフにします。
- 「読み取り専用」: 必要に応じて設定(今回はチェック不要)。
- 次に、「Excelワークシートを読み取る」 アクションを追加します。
- 「対象の範囲」: 自動入力で使用するデータ範囲を指定します(例: A1:C10)。
- 「データを変数に保存」: デフォルトのまま(変数名:
ExcelData)。
ポイント: 必要なデータが1つのシートにまとまっていることを確認してください。例えば、名前やメールアドレスなどをA列、B列に入力しておきます。
3. Webページを開く
次に、自動入力を行うWebページをPower Automate Desktopに開かせます。
- 「アクション」 パネルで 「ブラウザーを起動」 を検索し、ドラッグ&ドロップします。
- 設定項目:
- 「ブラウザー」: 使用するブラウザ(例: Chrome、Edge)。
- 「URL」: 自動入力するWebページのURLを指定します。
4. Webページへの入力を設定する
ここでは、Excelから読み取ったデータをWebページの入力フォームに設定します。
- 「アクション」 パネルで 「UI要素をクリック」 を検索し、ドラッグ&ドロップします。
- 「UI要素を追加」 をクリックし、Webページの入力フォームを選択します。
- 例えば、「名前」の入力欄を指定します。
- 次に、「テキストを設定」 アクションを使用して、Excelから取得した値を入力します。
- 「テキスト」: Excelから取得したデータを指定します(例:
%ExcelData[0]["名前"]%)。
- 「テキスト」: Excelから取得したデータを指定します(例:
ポイント: 各列のデータに応じてフォームのUI要素を設定してください。「メールアドレス」「電話番号」など複数ある場合も同様の手順を繰り返します。
5. データを繰り返し入力する
Excelのデータが複数行ある場合、1行ずつデータを自動入力する必要があります。
- 「アクション」 パネルから 「ループ」 を検索し、「各行の繰り返し (Excelデータ)」 をドラッグ&ドロップします。
- 「繰り返し元のリスト」:
ExcelDataを指定します。 - ループの中に、先ほど設定した「テキストを設定」「UI要素をクリック」のアクションを移動します。
- これで、Excelの全行データを1つずつWebページに入力する動きになります。
6. Webページの送信を自動化する(オプション)
フォームの入力が終わったら、送信ボタンをクリック させるアクションを追加します。
- 「UI要素をクリック」 を再度使用し、送信ボタンを指定します。
7. 処理終了後のクリーンアップ
最後に、Excelやブラウザを閉じる設定を加えます。
- 「Excelを閉じる」 アクションを追加します。
- 「保存するかどうか」: 必要に応じて選択。
- 「ブラウザーを閉じる」 アクションを追加します。
- 「対象のブラウザー」: 前の手順で開いたブラウザを選択。
よくある質問
Q1. 「UI要素をクリック」がうまく動作しない場合、どうすればいいですか?
UI要素が認識されない場合は、以下を試してみてください:
- Webページを再読み込みして、再度UI要素を追加してみる。
- ブラウザ拡張機能(Power Automate用)が正しくインストールされているか確認する。
Q2. Excelのデータ範囲が変動する場合はどうすればいいですか?
データ範囲が変動する場合は、Excelワークシートの読み取り範囲を動的に設定することができます。例えば、「A列のすべてのデータ」を対象にする場合、対象範囲を「A:A」と設定すると便利です。
Q3. 自動入力中にWebページのエラーが発生した場合は?
エラーが発生した場合、Power Automate Desktopの 「エラーハンドリング」 を使用しましょう。エラー時に処理を停止するのではなく、次の行に進むよう設定することができます。
