この記事では、Power Automate Desktopを使って、Excelに入力されたデータをオンラインフォームに自動で転記する方法を初心者でもわかりやすく解説します。今回は、ハローワークの「雇用保険被保険者資格取得届」のオンラインフォームを例にして、Excelのデータを活用し、フォーム入力を効率化する方法を学びます。順を追って説明していくので、初めての方でも安心して取り組めます!
Excelデータの準備
まず、オンラインフォームに入力するデータをExcelで準備しましょう。
手順:
- 必要な項目をリストアップ
オンラインフォームに入力が必要な項目を確認します。今回は以下を例にします:- 被保険者番号(例: 12345678)
- 名前(例: 山田 太郎)
- 生年月日(例: 1990/01/01)
- 性別(男性/女性)
- 住所(例: 東京都新宿区○○)
- Excelでデータを作成
上記項目をExcelファイルに整理します。以下のような表を作成してください。被保険者番号名前生年月日性別住所12345678山田 太郎1990/01/01男性東京都新宿区○○87654321佐藤 花子1985/05/15女性神奈川県横浜市△△ファイル名は「form_data.xlsx」として保存します。A1から始めるデータ形式にすることが重要です。
Excelデータの読み取り設定
次に、Power Automate DesktopでExcelデータを読み取る設定を行います。
手順:
- 「Excelの起動」アクションを追加
- Power Automate Desktopを開き、新しいフローを作成します。
- 左ペインの「アクション」から「Excelの起動」をドラッグ&ドロップします。
- 以下の設定を行います:
- モード: 「既存のドキュメントを開く」
- ドキュメントパス: 「form_data.xlsx」へのパスを指定」
- 保存します。
- Excelデータの読み取り範囲を設定
- 次に「Excelワークシートから読み取る」アクションを追加します。
- 以下の設定を行います:
- 範囲: 「A1:F2」などデータが入力されている範囲を指定」
- 結果を変数に保存: 「excelData」
- 最終行・最終列の自動検出
データの行数や列数が増減する場合に備えて、「データ内の最終行を検出」アクションを使用し、データ範囲を動的に指定する設定にします。
オンラインフォームの操作
ここでは、Microsoft Edgeを使ってハローワークのオンラインフォームを開き、操作を自動化します。
手順:
- Edgeを起動する
- 「Webブラウザーを起動」アクションを追加します。
- ブラウザーの種類: **「Microsoft Edge」**を選択。
- URL: ハローワークのフォームページURL(例:
https://example.com/form)を入力。
- フォーム要素を指定
- 画面右上の「UI要素の追加」をクリックし、フォーム上の各項目を選択します。
- 必要なフォーム要素:
- 被保険者番号(テキスト入力フィールド)
- 名前(テキスト入力フィールド)
- 生年月日(テキスト入力フィールド)
- 性別(ドロップダウンリスト)
- 住所(テキスト入力フィールド)
データの自動入力
Excelデータを順次、オンラインフォームに転記する設定を行います。
手順:
- ループ処理を設定
- 「各行を繰り返す」アクションを使用して、Excelデータの各行をループします。
- データを読み取る変数: **「excelData」**を指定。
- 各項目に値を入力
ループ内で以下の操作を行います:- 「テキストを入力」アクションを使い、Excelデータから読み取った値をフォームの対応するフィールドに入力。
- 被保険者番号:
%CurrentItem[0]% - 名前:
%CurrentItem[1]% - 生年月日:
%CurrentItem[2]% - 性別: ドロップダウンリストに選択(「UI要素をクリック」を使用)
- 住所:
%CurrentItem[4]%
- 被保険者番号:
- 「テキストを入力」アクションを使い、Excelデータから読み取った値をフォームの対応するフィールドに入力。
- 同意チェックボックスの自動チェック
- 「UI要素をクリック」を使い、同意チェックボックスにチェックを入れます。
- フォーム送信
- 「UI要素をクリック」アクションで「送信」ボタンをクリック。
帳票の作成とダウンロード
フォーム送信後、PDFとして帳票をダウンロードします。
手順:
- ダウンロード完了を待機
- 「ファイル/フォルダーの存在を待機」アクションを追加し、ダウンロード完了まで待ちます。
- ファイルパス: ダウンロードフォルダー(例:
%UserProfile%\Downloads\)
- 次の入力に備える
- 「エスケープキーを送信」アクションを使い、ブラウザーのダウンロード通知を閉じます。
最終処理
すべてのデータ入力が完了した後、以下の処理を行います:
- ブラウザーを閉じる
- 「ブラウザーを閉じる」アクションを使用。
- Excelを閉じる
- 「Excelを閉じる」アクションを追加。
動作確認として、Excelからフォームへの転記とPDFのダウンロードが正確に行われたことを確認してください。
よくある質問
Q1. データの量が多すぎる場合、どうすればいいですか?
A. データ量が多い場合でも、ループ処理を使えば全て自動で入力できます。ただし、サーバー負荷を避けるため、フォーム送信の間に一定の待機時間(例: 2秒)を挿入するとよいでしょう。
Q2. フォームのURLが変更された場合、どうすればいいですか?
A. 新しいURLを「Webブラウザーを起動」アクションに設定し直してください。また、フォーム要素を再取得する必要がある場合があります。
Q3. ドロップダウンリストの選択がうまくいきません
A. ドロップダウンリストの値を選択する際は、該当するUI要素を正確に指定してください。それでもうまくいかない場合、「キーを送信」アクションを使用して選択値を入力できます。
