目次
はじめに
2025 年3 月リリース(v2.54)で Power Automate Desktop(PAD)に Copilot が正式搭載 され、自然言語の“会話”だけでデスクトップフローを作れるようになりました。さらに 2025 Wave 1 では「前回の指示を覚えて文脈で続きが書ける」コンテキストメモリも加わり、反復入力の手間が大幅に削減されています。マイクロソフトマイクロソフトラーニングマイクロソフトラーニング
本記事では Copilot を有効化する手順 と 日本語でそのまま使えるプロンプト10選 を紹介し、初心者でも“クリックレス”でフローを構築できるコツを解説します。
1. Copilot とは? ─ できること・できないこと
| ●できること | ●まだできないこと(2025/5 時点) |
|---|---|
| * 日本語・英語での自然言語入力からフロー生成 | * 音声入力(PC版)は未対応 |
| * 既存フローへの手順追加・修正 | * 画像認識/UI マッピングの自動指定 |
| * 直近の会話履歴を“記憶”して文脈で続行 | * 条件分岐やループの複雑なネスト設計(要手修正) |
ポイント
Copilot は「概要を作り、人が仕上げる」立ち位置。UI セレクターの微調整やエラーハンドリングは従来通り Designer 上で行うと完成度が上がります。マイクロソフトラーニング
2. 事前準備と対応バージョン
- Power Automate Desktop 2.54 以降 をインストール
- 環境設定 → “Copilot(プレビュー)を有効化” をオン
- Microsoft Edge WebDriver などブラウザー自動化に必要なコンポーネントを最新版へ
- 組織で プレビュー機能利用が許可 されているか管理者に確認
豆知識
テナント全体でプレビューを無効化している場合、個人設定をオンにしても Copilot パネルは表示されません。
3. Copilot でフローを作る 6 ステップ
| ステップ | 操作 | コツ |
|---|---|---|
| ① 新規フロー作成 | 「+新しいデスクトップフロー」→名前入力 | 空のフローでも Copilot は起動可 |
| ② Copilot パネルを開く | 右側ツールバー▶アイコン | 初回のみ Microsoft が分析用にログを収集する旨の同意が表示 |
| ③ 目的を日本語で入力 | 例:「Excel ファイルを開いて売上を CSV に保存」 | 主語+動詞+対象+結果を 1 文にまとめる |
| ④ 候補フローを確認 | 生成手順を自動プレビュー | 不要ステップは☓で除外 |
| ⑤ [適用] で挿入 | Designer にアクションが配置される | UI 要素は “UIA_Window” など仮名で生成される |
| ⑥ テスト実行→修正 | Designer で細部を編集 | 変更箇所を Copilot に伝えると再提案してくれる |
4. 日本語プロンプト 10 選(すぐ使える例文付き)
書き方の型
「動作 + 対象 + 条件/場所 + 結果/出力」
- 「Excel ファイル sales.xlsx を開いて、シート 2025 を CSV でエクスポートして保存して」
- 「ブラウザーで https://example.com/login にアクセスし、ID とパスワードを入力してログインして」
- 「フォルダー C:\PDF 内の PDF をすべて C:\TXT にテキスト抽出して保存して」
- 「Teams の 全社アナウンス チャネルに “レポートを送付しました” と投稿して」
- 「Outlook で未読メールの添付ファイルを C:\MailFiles にダウンロードして」
- 「Web ページから表をコピーして Excel の Data シートに貼り付けて」
- 「ウィンドウタイトルに ‘受注一覧’ を含むアプリをアクティブ化して、[F5] を送信して更新して」
- 「実行後にポップアップが出たら ‘はい’ をクリックして閉じて」
- 「CSV の列 価格 が 5000 以上の行だけ filtered.csv に書き出して」
- 「5 秒ごとにスクリーンショットを取り、10 枚取得したら ZIP でまとめて保存して」
使い方
プロンプトを入力→提案が挿入されたら、変数名やパスを実環境に合わせて上書きします。Copilot は変数自動命名を行うため、複数回実行すると同名変数が増える点に注意。
5. 成功率を上げるプロンプト作成 5 ルール
- 具体的なファイル/URL を書く(“sample.xlsx” など)
- 手順を 1 文にまとめる ─ 句点区切りより精度↑
- UI 操作は「クリック」「入力」の動詞を先頭に
- 条件分岐は後ろに追記(「◯◯なら」…)
- 長すぎる場合は 2 回に分ける → コンテキストメモリで続きが書ける マイクロソフトラーニング
6. よくある質問(Q&A)
| Q | A |
|---|---|
| Copilot が表示されません | バージョンとプレビュー設定を確認。オンプレ AD 環境では組織ポリシーで無効化されている可能性あり。 |
| 日本語で理解しない/英語になる | プロンプト自体は日本語で OK。ただしプロパティ名や変数は英語で生成されることがあるので必要に応じてリネーム。JBサービス株式会社 |
| 生成が途中で止まる | 手順が長いとタイムアウト。2~3文に分割し、続きは「前回の続き」で指示。 |
| 会社データの漏えいが心配 | Copilot は Microsoft Cloud で処理される。顧客情報など機密値は “***” マスキングを推奨。 |
7. まとめ & 次のアクション
- Copilot なら“クリックレス”で 7~8 割のフロー下書きが完成
- 日本語プロンプトでも高精度 ─ ただし固有名詞・パスは明示する
- 生成後の微修正こそ人の価値:UI セレクター調整・エラー処理を加えて完成度 UP
もっと学ぶ
- 公式ドキュメント「Get started with Copilot in Power Automate for desktop」マイクロソフトラーニング
- 2025 年 Wave 1 の新機能一覧(自然言語レコーディングなど)マイクロソフトラーニング
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