Power Automate Desktop(PAD)を使って業務を自動化するには、「変数、条件分岐、繰り返し処理」の理解が不可欠です。これらの概念をマスターすれば、より高度な自動化フローを作れるようになります。
この記事では、変数の使い方、条件分岐の仕組み、繰り返し処理の方法について、初心者向けにわかりやすく解説していきます!
1. 変数とは?
変数の基本概念
変数とは、「データを一時的に保存する箱」のようなものです。例えば、Webページから取得したデータを一時的に保存したり、計算結果を保持したりするのに使います。
変数の基本操作
PADで変数を扱うには、以下の2つのステップを覚えましょう。
- 変数を宣言する(新しい変数を作る)
- 値を代入する(変数にデータを入れる)
実践:変数を使ってみよう
- Power Automate Desktopを開き、新しいフローを作成
- 「変数の設定」アクションを追加
- 変数名を
countにする - 値を
10に設定
- 変数名を
- 「メッセージを表示」アクションを追加
- メッセージボックスの内容に
%count%と入力(変数の値を表示)
- メッセージボックスの内容に
- 保存して実行
→ 10 がメッセージボックスに表示される
このように、変数を使うことでデータを保持しながら処理を進めることができます!
2. データ型とは?
PADで変数を扱う際には、「データ型」の概念を理解しておく必要があります。データ型を間違えると、思わぬエラーが発生することがあります。
主なデータ型
| データ型 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| 数値型 | 数値データを扱う | 10, 3.14 |
| テキスト型 | 文字列データを扱う | "こんにちは" |
| リスト型 | 複数の値をまとめて管理する | ["りんご", "みかん", "ぶどう"] |
| データテーブル型 | 表形式のデータを扱う | Excelのような行と列のデータ |
3. 条件分岐とは?
条件分岐の基本概念
条件分岐とは、「もし〇〇ならAの処理をする、それ以外ならBの処理をする」といった、処理を分岐させる仕組みです。
例えば、「数値が10以上ならメッセージを表示する」という処理を作ることができます。
実践:条件分岐を使ってみよう
- 「変数の設定」アクションを追加
- 変数名を
scoreにする - 値を
85に設定
- 変数名を
- 「条件」アクションを追加
- 条件:
%score% >= 80
- 条件:
- 「メッセージを表示」アクションを追加(条件が真の場合)
- メッセージ:
"合格です!"
- メッセージ:
- 「メッセージを表示」アクションを追加(条件が偽の場合)
- メッセージ:
"不合格です..."
- メッセージ:
- 保存して実行
→ score が 85 なので、「合格です!」と表示される
このように、条件分岐を使えば処理の流れを制御できます!
4. 繰り返し処理(ループ)とは?
繰り返し処理の基本概念
繰り返し処理(ループ)は、「同じ処理を何度も繰り返す」仕組みです。例えば、「1から10までの数を順番に表示する」といった処理を簡単に実装できます。
実践:1から5まで数値を表示するループ
- 「繰り返し – 数値の範囲」アクションを追加
- 開始値:
1 - 終了値:
5 - 変数名:
counter
- 開始値:
- 「メッセージを表示」アクションを追加
- メッセージ:
%counter%
- メッセージ:
- 保存して実行
→ 1~5の数値が順番に表示される
このように、繰り返し処理を活用すれば、同じ操作を何度も繰り返すことができます!
5. リスト型の変数の操作
リスト型は、「複数のデータをまとめて管理する」データ型です。
実践:リストのデータを順番に表示する
- 「変数の設定」アクションを追加
- 変数名:
fruits - 値:
["りんご", "みかん", "ぶどう"]
- 変数名:
- 「繰り返し – リスト内の各項目」アクションを追加
- リスト変数:
fruits - 変数名:
fruit
- リスト変数:
- 「メッセージを表示」アクションを追加
- メッセージ:
%fruit%
- メッセージ:
- 保存して実行
→ 「りんご」「みかん」「ぶどう」が順番に表示される
このように、リスト型の変数は繰り返し処理と組み合わせて活用できます!
6. データテーブル型の変数の操作
データテーブル型は、「Excelの表のようなデータ」を扱うときに使います。
実践:データテーブルの内容を表示する
- 「データテーブルの作成」アクションを追加
- 列名:
名前, 年齢 - 値:
["田中", 25],["佐藤", 30],["鈴木", 28]
- 列名:
- 「繰り返し – 各行」アクションを追加
- データテーブル:
dataTable - 変数名:
row
- データテーブル:
- 「メッセージを表示」アクションを追加
- メッセージ:
%row["名前"]%(%row["年齢"]%歳)
- メッセージ:
- 保存して実行
→田中(25歳)佐藤(30歳)鈴木(28歳)
このように、データテーブル型の変数を使えば、表形式のデータを効率的に処理できます!
まとめ
- 変数: データを保存する箱
- データ型: 文字列・数値・リスト・データテーブルなど
- 条件分岐: 条件によって処理を分ける
- 繰り返し処理: 同じ処理を何度も実行する
これらを活用すると、PADでより高度な自動化が可能になります!ぜひ試してみてください!
