Power Automate Desktopは、業務の自動化を強力にサポートするツールです。その中でも「条件分岐」を活用することで、特定の条件に応じた処理を実行できます。本記事では、条件分岐の一つ「画像が存在する場合」について、具体的な操作手順と応用例を解説します。
目次
1. 条件分岐「画像が存在する場合」とは?
Power Automate Desktopの条件分岐では、画面上に特定の画像が存在するかを検出し、その結果に応じて次のアクションを実行することができます。この機能は、画面操作が含まれるシナリオで非常に便利です。たとえば:
- 指定のボタンが画面上に表示されているかを確認する
- 特定のエラーメッセージが表示されている場合に別の処理を実行する
- ゲームやアプリの状態を画像で判定する
2. 条件分岐「画像が存在する場合」の基本設定手順
以下の手順で「画像が存在する場合」の条件分岐を設定できます。
手順1: 「条件分岐」を追加する
- Power Automate Desktopを開き、フローを作成します。
- 左側の「アクション」パネルから条件分岐を検索し、ドラッグ&ドロップでワークスペースに配置します。
手順2: 「画像が存在するか」を条件に設定する
- 条件分岐アクションのプロパティが表示されます。
- 「条件タイプ」を選択肢からUI要素または画像の有無に設定します。
- 次に、「画像」の設定を行います。以下のように進めましょう:
- 「UI要素または画像を選択」ボタンをクリックします。
- 画面キャプチャツールが起動するので、目的の画像をスクリーンショットします(例えば、特定のボタンやアイコン)。
- 必要に応じて、画像の認識範囲を調整します。
手順3: 処理を分岐させる
- 条件が「真」の場合と「偽」の場合に実行する処理を設定します。
- 真の場合: 画像が存在する場合のアクションを定義します(例:次の操作に進む)。
- 偽の場合: 画像が存在しない場合のアクションを定義します(例:エラーメッセージをログに記録する)。
- 必要に応じて、条件が成立しない場合のエラー処理を追加します。
3. 応用例:画像が存在する場合にクリックする
以下は、「指定の画像(ボタン)が存在する場合にクリックする」シナリオの具体例です。
フローの例
- 「アプリケーションを起動」アクションで対象のアプリケーションを開く。
- 「条件分岐」アクションで、ボタン画像が存在するかを判定。
- 真の場合: 「UI要素をクリック」アクションを追加し、該当ボタンをクリック。
- 偽の場合: 「エラーをログに記録」アクションを追加。
4. 実践的なポイント
1. 画像認識精度を高める
- 画像を登録する際は、背景や影が極力少ない状態でキャプチャしてください。
- 画像の範囲が広すぎると認識精度が落ちることがあります。必要な部分だけを切り抜いて登録しましょう。
2. 画像が動的に変化する場合
- 動的に変化する画像(たとえば日時や色が含まれるアイコン)は認識しづらい場合があります。この場合、代わりにUI要素を直接指定する方法を検討してください。
3. 複数の画像を条件にする
- 複数の状態を判定する場合は、「条件分岐」を連続して設定するか、ネストする方法が便利です。
5. よくある質問 (FAQ)
Q1: 条件分岐で指定した画像がうまく認識されません。
A: 画像認識の精度を上げるため、以下を試してください:
- 解像度を変更する(設定→スケール→100%に設定)。
- キャプチャする画像を再登録する際に、背景の影響を避ける。
- 「画像認識設定」の感度を調整する。
Q2: 処理速度が遅いと感じます。
A: 条件分岐に含まれる「画像が存在するか」のチェックは処理時間がかかる場合があります。必要に応じて、画面遷移後の待機時間を短縮するなど、全体のフローを最適化してください。
Q3: 条件分岐で複雑なシナリオを作りたい場合はどうすればいいですか?
A: 「サブルーチン」を活用して条件分岐ごとに処理を分割することで、フローを簡潔に保つことができます。また、「変数」を使って分岐条件を動的に切り替えることも可能です。
