Power Automate Desktopを使っていて、「UI要素がうまく取得できない!」と困ったことはありませんか?初めて使う方にとって、こうした問題はとてもイライラするものです。しかし、実はよくあることなので心配しないでください。この記事では、UI要素が取得できない原因とその解決策を、できるだけ分かりやすく解説していきます。一つずつ試してみれば、きっと解決できるはずです!
原因1: メニューが動的に生成されている
アプリケーションによっては、メニューが「動的」に作られていることがあります。例えば、マウスをメニューに近づけると表示される「ドロップダウンメニュー」や右クリックメニューなどがこれに該当します。こうした場合、Power Automate DesktopがメニューをUI要素として認識できないことがあります。
解決策1-1: キーボード操作を使ってみる
まず、キーボードショートカットでメニュー操作を再現できないか試してみましょう。これが成功すれば、最も簡単で安定した方法です。
手順
- Power Automate Desktopで「キーボード操作を記録する」アクションを選択します。
- 記録を開始し、対象のアプリケーションでキーボードショートカットを使ってメニューを操作します。
- 例:
Altキーを押してメニューバーを開き、矢印キーで選択する。
- 例:
- 記録が完了したらフローに保存し、動作を確認します。
ポイント
- メニュー操作にキーボードショートカットが用意されていれば、この方法が一番確実です。
解決策1-2: 座標でクリックする
どうしてもUI要素が取得できない場合、画面上の「座標」を使ってクリックする方法もあります。
手順
- Power Automate Desktopで「マウスのクリック」アクションを選択します。
- 「座標を指定してクリック」を選びます。
- 対象のメニューの位置をマウスで確認し、座標を設定します。
注意点
- 座標クリックは画面の解像度やウィンドウの位置が変わると動作しなくなる可能性があります。どうしても他の方法が使えない場合の最後の手段として考えましょう。
原因2: アプリケーションが独自のUIフレームワークを使っている
最近のアプリケーションでは、JavaやElectronといった独自のUIフレームワークを使っている場合が多いです。この場合、Power Automate Desktopでは標準のUI要素として認識できないことがあります。
解決策2-1: 画像認識を使う
UI要素が取れないときの頼れる方法が「画像認識」です。
手順
- Power Automate Desktopで「画像をクリック」アクションを選択します。
- 操作したいボタンやメニューをキャプチャします(Power Automateが対象の画像を認識する仕組みです)。
- キャプチャした画像が見つかった場合にクリックする設定をします。
ポイント
- 画像認識は、UI要素が取得できない場合に非常に便利ですが、画面デザインが変更されると再設定が必要になることがあります。
解決策2-2: ホバー操作を試す
メニューが「マウスオーバー(ホバー)」で表示される場合、この操作を再現する方法もあります。
手順
- 「マウスを移動」アクションを使って、メニューが表示される位置にカーソルを移動させます。
- 「ホバー」アクションを追加し、メニューを表示させます。
- 表示されたメニューに対する操作を追加します。
原因3: アプリケーションのセキュリティ設定
一部のアプリケーションでは、セキュリティの観点から外部ツールによるUI操作が制限されている場合があります。
解決策3-1: 高度なウィンドウ検出を有効化する
Power Automate Desktopには、「高度なウィンドウ検出」モードが用意されています。これをオンにすることで、認識できるUI要素が増える場合があります。
手順
- Power Automate Desktopの「設定」メニューを開きます。
- 「デスクトップフロー」セクションを選択します。
- 「高度なウィンドウ検出」をオンにします。
解決策3-2: 専用プラグインを使う
ブラウザ操作の場合、専用のプラグインを使うとUI要素を取得できる場合があります。
手順
- Microsoft EdgeやGoogle Chrome用のPower Automateプラグインをインストールします。
- ブラウザでプラグインを有効化します。
- Power Automate Desktopで再度UI要素を取得してみましょう。
原因4: メニューが別ウィンドウとして扱われている
アプリケーションによっては、メニューが同じウィンドウ内ではなく、新しいウィンドウとして生成される場合があります。
解決策4-1: ウィンドウをアクティブ化
別ウィンドウを操作する場合は、まずそのウィンドウをアクティブにする必要があります。
手順
- 「ウィンドウをアクティブ化」アクションを追加します。
- メニューのウィンドウを選択してアクティブにします。
- その後、通常通りUI要素を取得して操作を続けます。
解決策4-2: UI要素を個別に取得する
ウィンドウが複数に分かれている場合、それぞれのUI要素を個別に取得します。
手順
- メニューウィンドウが開いている状態で「UIエクスプローラー」を使用します。
- 必要な要素を手動で取得し、フローに組み込みます。
Q&A: UI要素の操作に関するよくある質問
Q1: UI要素とは何ですか?なぜ登録する必要があるのですか?
UI要素とは、アプリやWebサイト上の「ボタン」「テキストボックス」「リンク」など、ユーザーが操作できる画面上の部品のことです。Power Automate Desktopではこれらを正確に認識してクリックや入力操作を行うために、事前に登録して識別子として記憶しておく必要があります。登録しないと、「どのボタンを押せばよいか」が分からない状態になってしまいます。
Q2: UI要素の登録時に画面が真っ白になって操作できません。どうすれば?
これはPADのUI要素取得モードがうまく動作していないときに起きることがあります。**Power Automate Desktopを「管理者として実行」**することで、UIへのアクセス権限が改善される場合があります。また、セキュリティソフトがブロックしているケースもあるため、一時的に無効化して試すのも有効です。
Q3: WebページのUI要素がうまく取得できません。原因は?
Webページの場合、ブラウザ拡張機能(拡張アドオン)が正しくインストールされていないか、無効になっている可能性があります。ChromeやEdgeを使っている場合は、Power Automate拡張機能を有効にしてから再取得を試してください。また、ブラウザの起動方法にも注意が必要です(PADから起動したブラウザでないと認識されないことがあります)。
Q4: 画面構成が変わると、UI要素の認識に失敗します。どうすれば安定しますか?
UI要素は「画面上の構造」を基準に認識しているため、レイアウトやボタンの位置が変わると失敗することがあります。対策としては、①「UI要素の再取得」を行う、②「アンカー付き要素」などを利用して、相対位置からの指定にする、③複数の識別子(ID, 名前, クラス名など)を組み合わせて安定性を高める、などがあります。
Q5: 複数の似たボタンがあると、間違った方をクリックしてしまいます。
これは「UI要素の識別情報があいまい」な場合に起こります。対象のボタンの一意性(ID、テキスト内容など)を強調して登録するようにしましょう。どうしても判別が難しい場合は、「周囲の要素とセットで取得する」「アンカー機能を使う」「画像認識と併用する」といった対処が効果的です。
Q6: UI要素を登録したあと、フロー実行時に「見つかりません」とエラーが出ます。
このエラーは、UI要素が登録された時と実行時でウィンドウの状態や表示内容が異なる場合に発生します。ウィンドウのサイズ・位置・表示タイミングなどをできるだけ同じ状態にしておくことが重要です。また、実行前に「ウィンドウをアクティブにする」などの前処理を入れると安定します。
Q7: ウィンドウ内の要素が正しく認識されないときの対処法は?
PADがウィンドウを認識できないときは、まず「ウィンドウを前面に表示」「最大化」などで明示的に操作対象の画面を表示させてから要素取得してください。また、ウィンドウのタイトルが動的に変化している場合は、UI要素設定で「部分一致」や「正規表現」に切り替えることで対応可能です。
Q8: UI要素を複数のフローで使いまわすことはできますか?
はい、Power Automate DesktopではUI要素をエクスポート・インポートしたり、サブフローにまとめて使い回すことが可能です。ただし、別のアプリやPCで使う場合はUI構成の違いにより再取得が必要になることがあります。
Q9: アプリによってはUI要素がまったく取得できません。
一部の旧型アプリ(32bit、Java製、特殊なランタイム使用)などでは、PADがUI構造を読み取れないことがあります。このような場合は「画像認識」「キーボードショートカット」「座標クリック」などの代替手段を使うことで対応可能です。
Q10: UI要素を削除するとフローに影響がありますか?
はい、使用中のUI要素を削除すると、それを参照しているアクションがすべてエラーになります。削除する前に、使われている箇所を確認するか、削除後に必要に応じて再登録・再設定が必要です。意図しないフロー停止を防ぐためにも、UI要素の管理は丁寧に行いましょう。
