Power Automate Desktopを使えば、複数のExcelファイルを簡単に結合し、効率的なデータ処理が可能です。今回は、売上データと顧客マスターを「顧客コード」で関連付け、一つの表に結合する手順を解説します。具体的には、顧客マスターから「顧客名」や「担当者名」を売上データに追加し、売上データを集計しやすい形に整えます。
以下の手順に従えば、初心者でも簡単に操作できますので、ぜひ試してみてください!
目次
処理の全体の流れ
- 前処理
- 顧客マスターと売上データの準備。Excelデータを読み取り、必要なデータを書き込む。
- 主処理
- VLOOKUP関数を使って顧客コードでデータを結合。
- 後処理
- 必要のないシートを削除し、最終データを保存。
手順を詳しく解説
1. 前処理:データの準備
1-1. 顧客マスターファイルを開く
- Power Automate Desktopを開き、「Excelを起動」アクションを追加します。
- プロパティ設定:「既存のドキュメントを開く」にチェックを入れ、顧客マスターファイルのパスを指定。
- 次に、「Excelワークブックを読み取る」アクションを使用して、顧客マスターの内容をデータテーブル変数に格納します。
- プロパティ設定:「データを読み取る対象」に「使用中のワークシート」を指定。
- 「出力データ」に
顧客マスターという名前の変数を設定。
1-2. 売上データに新しいシートを追加
- 「Excelを起動」アクションを使い、売上データファイルを開きます。
- 「新しいシートを追加」アクションで空のシートを作成します。
- 例:「シート名」を「TempMaster」に設定。
1-3. 顧客マスターを売上データに書き込む
- 「Excelの範囲に書き込む」アクションを使用して、顧客マスターのデータを売上データの「TempMaster」シートに書き込みます。
- プロパティ設定:
- 「書き込むデータ」には
顧客マスターを指定。 - 「開始セル」には「A1」を指定。
- 「書き込むデータ」には
- プロパティ設定:
1-4. 空白の列と行を取得
- 「空白の行と列を取得」アクションを使い、データの範囲を自動取得します。
- 「ワークシート」に「TempMaster」を指定。
- 結果を変数(例:
最終行、最終列)に格納。
2. 主処理:VLOOKUP関数を使用したデータ結合
2-1. 変数の作成
- 必要な項目を管理する変数を作成します。
- 例:変数
項目リストに「顧客名」「担当者名」などをリスト形式で設定。 - 変数作成は**「変数を設定」アクション**を使います。
- 例:変数
2-2. VLOOKUP関数の記述
- 「繰り返し処理(ループ)」アクションを設定して、各データ項目(顧客名、担当者名など)ごとに処理を繰り返します。
- ループの範囲には
項目リストを指定。
- ループの範囲には
- ループ内で**「セルに書き込む」アクション**を使い、VLOOKUP関数を記述します。
- 例:
=VLOOKUP(B2, TempMaster!$A$2:$D$100, 2, FALSE)B2:顧客コードが記載されている列。TempMaster!$A$2:$D$100:顧客マスターのデータ範囲。2:取得したい列番号(例:顧客名の場合)。
- 書き込み先セルには、該当列のセルを指定。
- 例:
2-3. VLOOKUPを他の行にコピー
- 記述したVLOOKUP関数を全ての行に適用します。
- 「セルのコピー」アクションを使用し、先ほど記述したセルを選択してコピー。
- 「範囲を選択して貼り付け」アクションで、必要な範囲(例:データが存在する全行)に貼り付けます。
3. 後処理:不要なデータの削除と保存
3-1. 顧客マスターシートの削除
- 「シートを削除」アクションで「TempMaster」シートを削除します。
- 「削除するシート名」に「TempMaster」を指定。
3-2. ファイルの保存と終了
- 「Excelを保存」アクションでファイルを保存。
- 「Excelを閉じる」アクションを使用し、Excelファイルを閉じます。
よくある質問(FAQ)
Q1. VLOOKUP関数の記述でエラーが出るのですが、どうすればいいですか?
A. エラーの原因として以下が考えられます:
- 範囲が正しく設定されていない場合。
TempMasterの範囲を再確認してください。 - 列番号が正しいか確認してください。例:「顧客名」が2列目なら列番号は「2」です。
- 絶対参照(例:
$A$2:$D$100)が正しく設定されているか確認してください。
Q2. データの結合が終わった後、一部の行が結合されていません。なぜですか?
A. 顧客コードが一致しない場合、データは結合されません。以下を確認してください:
- 売上データと顧客マスターの顧客コードが完全に一致しているか確認。
- スペースや余分な文字が含まれていないか確認。
Q3. 顧客マスターに項目が増えた場合、どのように対応すればいいですか?
A. 新しい項目を項目リスト変数に追加するだけで対応可能です。VLOOKUP関数の列番号を新しい項目に合わせて調整してください。
