目次
💡はじめに
Microsoft Power Automateには、2つの自動化の仕組みがあります。
- Cloud Flow(クラウドフロー)
- Desktop Flow(デスクトップフロー)
どちらも「業務を自動化する」ためのツールですが、
実際には動作環境・対象アプリ・使い方がまったく異なります。
この記事では、Help Me Coderの解説動画をもとに、
Power Automateの2種類のフローを目的別に使い分けるためのポイントを丁寧に説明します。
🧩 Power Automateの2つのフローとは?
| フローの種類 | 概要 |
|---|---|
| Cloud Flow(クラウドフロー) | クラウド上で動作。Outlook、SharePoint、Teamsなどオンラインアプリを自動化。 |
| Desktop Flow(デスクトップフロー) | ローカルPC上で動作。デスクトップアプリや古い業務システムを自動化。 |
☁️ Cloud Flow(クラウドフロー)とは?
クラウドフローは、インターネット上で動作する自動化フローです。
🔧 特徴
- 実行環境:クラウド(ブラウザのみで利用可)
- 必要なソフト:不要(インストール不要)
- 利用方法:
- https://make.powerautomate.com にアクセス
- Microsoftアカウントでログイン
- フローを作成して保存
🌍 自動化できる代表例
| シーン | 内容 |
|---|---|
| メール管理 | Outlookの受信トレイを監視して自動返信 |
| ファイル操作 | OneDriveやSharePointにアップロードされたファイルを自動整理 |
| 通知連携 | Teamsに自動通知(例:申請完了メッセージ) |
| 承認ワークフロー | 申請→承認→結果通知を自動処理 |
💡ポイント
- 「トリガー(きっかけ)」がイベントベース
例:メール受信、ファイル追加、レコード作成など - インターネット環境さえあれば、どの端末からでも管理可能
👉 オンライン中心の業務を自動化したい人に最適です。
💻 Desktop Flow(デスクトップフロー)とは?
デスクトップフローは、パソコン上の操作を自動化する仕組みです。
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の考え方に近く、人間のクリックやキーボード操作を再現します。
🔧 特徴
- 実行環境:ローカルPC(Windows)
- 必要なソフト:Power Automate Desktop(PAD)
- 実行には:PCの電源ON・ユーザーがサインインしている状態が必要
🧠 自動化できる代表例
| シーン | 内容 |
|---|---|
| 既存の業務アプリ操作 | ERP・会計ソフト・在庫管理など、APIがないアプリを操作 |
| ファイル入力 | ExcelやCSVファイルを開いて転記 |
| Webスクレイピング | サイトからデータを取得して自動保存 |
| フォーム入力 | ブラウザやデスクトップアプリに自動入力 |
💡ポイント
- 「人の操作」を模倣(クリック、コピー、貼り付けなど)
- 実行時はPCが起動していなければ動かない
- サーバーや仮想マシン上でスケジュール実行も可能(有料ライセンス)
👉 オンプレミス業務・古いシステムを自動化したい人に最適です。
⚖️ Cloud Flow vs Desktop Flow 比較表
| 比較項目 | Cloud Flow | Desktop Flow |
|---|---|---|
| 実行環境 | クラウド(ブラウザ) | ローカルPC(Windows) |
| 必要ソフト | 不要 | Power Automate Desktop |
| 主な対象 | Microsoft 365、SharePoint、Teamsなどのクラウドアプリ | Excel、ERP、レガシーアプリなどのデスクトップソフト |
| トリガー | イベント(例:メール受信、ファイル作成) | 手動・スケジュール |
| 実行条件 | インターネット接続 | PCが起動・ログイン状態 |
| 処理方式 | API連携・クラウド通信 | UI操作(クリック・入力) |
| メリット | どこでも使える/連携しやすい | システムに依存せず自動化可能 |
| デメリット | オフライン操作不可 | PC依存/実行中はロックできない |
🧩 両方を組み合わせると最強!
実は、Cloud FlowとDesktop Flowは連携可能です。
例えば、次のような構成がよく使われます👇
| フロー構成 | 説明 |
|---|---|
| Cloud Flowでトリガー | 例:SharePointにファイルがアップロードされたら実行 |
| Desktop Flowで処理 | 例:アップロードされたファイルを開き、Excel操作を自動実行 |
| Cloud Flowで通知 | 処理完了後にTeamsへ通知メッセージを送信 |
💡 ハイブリッド構成にすることで、「クラウド連携 × デスクトップ操作」の両方を自動化できます。
🚀 活用イメージ例
| 業務内容 | 自動化フロー構成 |
|---|---|
| 請求書の処理 | Cloud Flowでメール添付を受信 → Desktop FlowでExcelに転記 |
| 社内報告レポート | Desktop Flowでデータ収集 → Cloud FlowでTeamsに投稿 |
| 顧客データ更新 | Cloud Flowでフォーム入力 → Desktop Flowで社内システム更新 |
💬 よくある質問(FAQ)
Q1. どちらから始めるのがおすすめですか?
A. クラウドサービス中心の業務なら「Cloud Flow」、
PC上での繰り返し作業が多いなら「Desktop Flow」がおすすめです。
Q2. 無料で使えますか?
A. Desktop Flow(Power Automate Desktop)は無料で利用可能。
Cloud FlowはMicrosoft 365の一部プランに含まれます。
Q3. 両方を連携させるには?
A. Cloud Flow内で「デスクトップフローを実行」アクションを使用します。
事前に「Power Automate Desktop」と「ゲートウェイ」を設定する必要があります。
