目次
はじめに
Power Automate Desktop(PAD)を使って業務を自動化する中で、**「ループ処理」**は避けて通れない非常に重要なテクニックです。特に、繰り返しの処理が多いExcelやWeb操作では必須になります。
この記事では、PADで使えるループ処理の3種類、
- ループ(For Loop)
- For Each(4Eループ)
- ループ条件(While Loop)
それぞれの使い方と違いを、初心者向けにわかりやすく・実際の画面操作とともに解説します。
ループ①:指定回数繰り返す「ループ」アクション
使いどころ
- 「3回だけ繰り返す」など、回数が決まっている処理に使います。
操作手順(1から3まで繰り返す例)
- アクション「ループ」を追加
- 以下のように設定:
- 開始値:1
- 終了値:3
- 増分:1
- 生成される変数:
%LoopIndex%
- 表示用の変数を追加(例:
Text1に “数値” という初期値を入れる) - 「テキストに行を追加」アクションを使い、ループインデックスをテキストに追加
- 元のテキスト:
%Text1% - 追加するテキスト:
%LoopIndex% - 保存先:
Text1
- 元のテキスト:
- ループが終了後、「メッセージを表示」アクションで
Text1を表示
実行結果
メッセージボックスに「123」と表示されます。
ループ②:リストや表を自動で回す「For Each」アクション
使いどころ
- Excelの行や、リスト形式のデータをすべて処理したいときに便利。
操作手順(リスト内の値を順に表示する例)
- 新しいリストを作成(アクション:「新しいリストの作成」)
- アクション「項目をリストに追加」で値を追加(例:1~3)
- 「For Each」アクションを追加し、対象を作ったリストにする
- 自動で生成される
CurrentItemという変数を使って、テキストに追加する - ループ後、
Text1を表示
実行結果
メッセージボックスに「123」と表示されます(※中身はリストの順番通り)。
補足:リストのショートカット作成方法
以下のように1行でリストを定義できます:
%[1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]%
この方法を使えば「新しいリスト」+「追加」アクションの手間を省けます!
ループ③:条件が成立するまで繰り返す「ループ条件」
使いどころ
- 「ある条件を満たす間だけ繰り返したい」場合に使います。
- 例:エラーが出たら再実行
- 例:カウントが5より小さい間だけ回す
操作手順(ループインデックスが5未満の間繰り返す例)
- 変数
LoopIndexを作成し、1を代入 - 「ループ条件」アクションを追加
- 条件:
%LoopIndex% < 5
- 条件:
- テキストに現在のインデックスを追加
- 「変数の設定」で
LoopIndex = %LoopIndex% + 1としてカウントアップ - ループ終了後に
Text1を表示
注意点
ループインデックスをカウントアップしないと無限ループになります!
無限ループ=「ずっと止まらないループ」なので注意が必要です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「ループ」と「For Each」の違いは何ですか?
**「ループ」**は、回数を指定して繰り返すもの。
**「For Each」**は、リストや配列などの中身を1つずつ処理するものです。
Q2. ループの中で何番目かを知るには?
- 「ループ」アクションでは自動的に
%LoopIndex%が使えます。 - 「For Each」では
%LoopIndex%は生成されません。
自分で別のカウンター変数を作ってカウントアップしましょう。
Q3. 無限ループになったらどうすればいい?
- 無限ループ中でも、PADの上部バーから「停止」ボタンで止められます。
- 原因のほとんどは「変数のカウントアップ忘れ」なので、必ず条件を満たすように変数を更新しましょう。
