実際にどうやる?Excelのフィルター操作を自動化する基本ステップ
Power Automate Desktop(以下、PAD)でExcelのワークシートに対して「セルのフィルター処理」を行うと、特定の条件に一致する行だけを抽出表示することができます。これをうまく使えば、日々のデータ確認やレポート作成の手間を大幅に削減できます。
この記事では、以下のようなサンプルを使いながら、具体的なフィルター設定の方法を丁寧に解説します。
🔰 例:売上データから「売上額が10000円以上」の行だけを抽出表示する
📊 サンプルデータ(Excel)
| 商品名 | 売上額 |
|---|---|
| A商品 | 8000 |
| B商品 | 12000 |
| C商品 | 15000 |
| D商品 | 7000 |
このデータをPADでフィルター処理して、「売上額が10000円以上の行」だけ表示させてみましょう。
✅ Power Automate Desktopでの操作手順(初心者向け)
① Excelを起動し、ファイルを開く
まずは、ExcelファイルをPADで開く必要があります。
- アクション:「Excelの起動」
- オプション:「新しいインスタンスを作成」にチェック
- アクション:「Excelワークシートを開く」
- ファイルパスに対象のExcelファイルを指定します
② セル範囲を選択してテーブル化(※フィルター処理の前準備)
Excelのフィルターは「テーブル」形式でないと使えません。まずはセル範囲をテーブルに変換します。
- アクション:「Excelの範囲をテーブルに変換」
- 範囲:
A1:B5(サンプルデータの範囲) - テーブル名:任意(例:「売上テーブル」)
- 範囲:
③ フィルターを適用する
いよいよフィルター処理を行います。
- アクション:「テーブルのフィルターを設定」
- 対象テーブル名:売上テーブル
- 列名:売上額
- フィルター演算子:
>= - フィルター値:10000
📝 ポイント:
フィルター演算子は以下のような形式で使えます:
| 演算子 | 意味 |
|---|---|
| = | 等しい |
| <> | 等しくない |
| > | より大きい |
| >= | 以上 |
| < | より小さい |
| <= | 以下 |
④ フィルター後のデータを確認または別ファイルに保存する
フィルター結果を画面に表示したり、別ファイルに保存することも可能です。
- アクション:「Excelワークシートを保存」
- または:「Excelのセルの値を読み取る」で読み取って、ログやメッセージで表示する
🧪 実際にやってみるとこうなる!
フィルター処理後の表示は以下のようになります:
| 商品名 | 売上額 |
|---|---|
| B商品 | 12000 |
| C商品 | 15000 |
PADはこのように、あらかじめ指定した条件でExcelの中身をフィルタリングしてくれるので、毎日繰り返す作業にもってこいです。
❓よくある質問(FAQ)
Q1. フィルター処理を複数の条件で行うことはできますか?
はい、できます。たとえば「売上額が10000以上で、商品名が’C商品’」などの複数条件は「テーブルのフィルターを設定」アクションを複数回使うことで設定可能です。
Q2. テーブルに変換せずにフィルターはできないの?
基本的にはテーブル化が必須です。Excel自体がテーブル機能を使ってフィルター処理を行っているため、PADもそれに準拠する必要があります。
Q3. フィルターを解除する方法は?
「テーブルのフィルターをクリア」アクションを使えば、適用済みのフィルターを解除できます。
Q4. 範囲が動的に変わる場合はどう対応すればいい?
「最終行の取得」などのアクションを組み合わせて、範囲を変数で指定すれば、毎回データ数が変わっても対応できます。
このように、PADを使えばExcelのフィルター処理もボタン一つで自動化できます。作業を効率化したい方は、ぜひこの記事の手順を試してみてください!
