1. 「%変数名%」の使い方とルール
PADでは、アクション内で変数を使用する際に、「%変数名%」の形式で記述します。これにより、文字列の中に変数を挿入したり、数値の演算に使ったりすることができます。
よくあるミス:
%を付け忘れて、ただの文字列として処理されてしまう%で囲みすぎて構文エラーになる(例:%%変数名%%)
正しい書き方の例:
フォルダのパス:C:\Users\%UserName%\Documents
ファイル名:%FileName%.txt
補足:
- アクションの入力欄によっては、変数が「挿入」で選べるようになっています。直接入力せず、一覧から選ぶと安全です。
2. 変数の初期化と代入の基本
変数は使用前に必ず「値の設定」や他アクションを通じて値を入れる(=初期化)必要があります。初期化されていない変数を使おうとすると、フローが止まる原因になります。
初期化の方法:
- 「値の設定」アクションを使う
- ExcelやWebなどから値を取得して変数に保存する
- 「変数を作成」アクションであらかじめ空の変数を用意しておく
よくあるトラブル:
- 変数名のタイプミス(例:
TotalCountとtotalcountは別物) - 初期化前に変数を参照しようとして「値がありません」というエラーになる
3. スコープの理解:どこで作った変数かを意識する
PADでは、変数には「スコープ(有効範囲)」があります。特定のサブフローやループ内で作られた変数は、その範囲外では使えないため、参照エラーになります。
確認方法:
- 変数パネルで「スコープ」を見ると、どの範囲で有効かが分かります
- 必要に応じて、スコープを「全体」に変更することも可能
対処方法:
- 複数のフローやループで共通して使う変数は、最初に明示的に初期化し、「全体スコープ」で管理する
- スコープの違いによる意図しない変数の上書きにも注意が必要
4. データ型の違いと使い分け
PADでは変数に「データ型」があり、適切な型で扱わないとエラーが発生します。
| データ型 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| 文字列(Text) | 文字や記号 | “ファイル名.txt” |
| 数値(Number) | 整数や小数 | 100, 3.14 |
| ブール(Boolean) | 真または偽 | True, False |
| 日時(DateTime) | 日付と時間 | 2025-06-26 15:00:00 |
| リスト(List) | 複数の値の集まり | [A, B, C] |
| データテーブル(DataTable) | 表形式のデータ | Excelの表など |
よくある間違い:
- 数値を文字列のように扱って結合するとエラーになる
- ブール型(True/False)をそのまま文字列出力しようとして失敗する
対処法:
- 変換が必要な場合は「ToText」「ToNumber」「ToDateTime」などの型変換アクションを使用する
- アクションのプロパティで、指定されている型と一致しているかを確認
目次
よくある質問(FAQ)
Q1. 「%変数名%」と書いたのにそのまま文字列として出力されます
→ 入力欄によっては、%で囲んでも変数と認識されない場合があります。変数を選択挿入するか、構文が正しいか再確認してください。
Q2. 同じ変数名を使っているのに、値が引き継がれません
→ スコープが異なっている可能性があります。スコープが「ループ内」や「サブフロー内」など限定されていると、外部では値を参照できません。
Q3. Excelから取得した値を数値として計算できません
→ Excelから取得した値は文字列型になっている場合があります。「ToNumber」アクションで数値型に変換することで演算が可能になります。
