「UI要素が選べない」「動作しない」そんなときに読む記事
Power Automate Desktop(PAD)でWebページやアプリの操作を自動化しようとしたとき、UI要素がうまく選択できない・動作しない問題に直面したことはありませんか?
- 「クリック先がズレる」
- 「ボタンを認識してくれない」
- 「動作はするけど、時々失敗する」
こうしたトラブルの多くは、「UI要素の選び方とセレクターの理解不足」が原因です。
この記事では、UI要素がうまく選択できないときの原因とその解決テクニックを、初心者でもわかりやすく解説します。
UI要素とは何か?そしてなぜ選べないのか?
✔ UI要素とは?
PADにとっての「UI要素」とは、画面上で操作対象となる部品(リンク、ボタン、入力欄など)を指します。
PADはこれらの部品を識別して自動操作しますが、その識別に使われるのが「セレクター」です。
✔ 選べない原因の多くはセレクター
PADが自動で生成するセレクターが不安定だったり、複数の類似要素と混同している場合、UI要素が正常に認識されないことがあります。
テクニック①:UIピッカーの使い方をマスターしよう
📌 操作手順
- 「Webページ上のリンクをクリック」アクションを追加
- 「UI要素の追加」をクリックし、青い枠が表示されたら対象のボタンやリンクにカーソルを合わせる
- キーボードの【Ctrl】キーを押しながらクリック
この操作で、PADが対象のUI要素をキャプチャします。
📌 ポイント
- 青い枠で囲まれていないと正確に取得できません
- 必ず開いているブラウザタブにアタッチしてから行うこと
- UIピッカーで取得できないときは、一時的に別のブラウザに切り替えて取得するのも手
テクニック②:セレクターを編集して安定化
✔ なぜ編集が必要なのか?
PADが自動生成したセレクターには、毎回変わるIDや動的属性が含まれていることがあります。
たとえば:
div id="random123" > button > span
このようなIDはページをリロードするたびに変わるため、安定した操作ができません。
✔ 編集テクニック
- UI要素を右クリック →「名前を変更」してわかりやすくしておく(例:
GoogleAboutButton) - UI要素をダブルクリックしてセレクターを表示
- 不安定な属性(
id,data-*など)を削除し、text,aria-labelなどで指定する
✔ 例:Aboutボタンを確実に選ぶ
div[text='About']
これなら、Aboutというテキストが書かれているdivだけを確実に指定できます。
テクニック③:動的セレクターを使って汎用化
複数のUI要素(例:About, Overview, Reviews)に同じ操作をしたい場合、変数を使った動的セレクターが便利です。
📌 やり方
- 「入力ダイアログを表示」アクションでユーザーにテキストを入力させる
- 入力値を変数(例:
%TextForSelector%)に保存 - セレクターを編集:
div[text='%TextForSelector%']
このようにすることで、1つのアクションで複数のUI要素を柔軟に操作できます。
テクニック④:複数の同じ要素をループで操作
「すべての “もっと見る” ボタンをクリックしたい」ときなど、UI要素が複数存在する場合はループ処理が必要です。
📌 ループの作り方
- UI要素のセレクターで「ordinal」属性を使い、順番にアクセス
- 例:
[ordinal='0']→ 最初の要素 1,2とインクリメントしていく
- 例:
- ループ条件として「要素が存在する限り」を設定
- 要素が見つからなかった場合はエラー処理で脱出
よくある質問(FAQ)
Q1. UI要素が選択できません。どうすればいいですか?
A1. 以下の順で確認しましょう:
- ブラウザタブに正しくアタッチしているか
- ページが完全に読み込まれているか
- UIピッカーで正しい範囲が選ばれているか
Q2. セレクターのどの属性を使えば安定しますか?
A2. text, class, aria-label などページ内で一意に近い属性を選びましょう。idやdata-*は変動しやすいため避けた方が無難です。
Q3. セレクターを手動で書くのが難しいです…
A3. ブラウザの開発者ツール(F12)を使ってHTML構造を確認するのがベストです。セレクターの仕組みを理解するために、簡単な構造のWebページから練習してみましょう。
おわりに
Power Automate Desktopを本当に使いこなすためには、UI要素とセレクターの理解がカギです。
うまく選択できないときは、PADのせいではなくセレクターの問題であることがほとんど。
今回紹介したテクニックを使えば、失敗の原因を特定し、より安定した自動化フローを作ることができます。
自動化がスムーズに動くようになると、PADの魅力が何倍にも広がります。
ぜひ、今日から試してみてください!
