Power Automate Desktop(以下PAD)を使っていると、「昨日まで動いてたのに、今日は動かない…」という現象に直面したことはありませんか?特に「画像認識」と「URLからのログイン」処理に関しては、不安定になりがちで、多くのユーザーが悩んでいます。
この記事では、PAD初心者でもすぐ試せる安定化のテクニックやトラブルの原因を、わかりやすく整理しました。
目次
画像認識がうまくいかない原因と対処法
✅ よくある原因1:画面の環境が変わっている
- ディスプレイの解像度やスケーリングが違う
- 例:自宅と会社、RDP接続(リモートデスクトップ)などで異なる設定になることが多い
- ウィンドウの位置やサイズが前回と少し違う
- 背景や周囲の色が変わっている
✅ よくある原因2:タイミングが合っていない
- ページやアプリが表示される前に、PADが先に処理を進めてしまう
- 特に「画像が表示されるまで待たずにクリックしようとする」など
🔧 画像認識が安定するための対処法
1. 「待機」アクションを追加する
- 使い方:「画像が表示されるまで待機」アクションを追加
- ポイント:秒数で固定するより、「出現を待つ」形式の方が安定します
2. 解像度とスケーリングを固定する
- 例:Windowsの設定で100%スケーリングに統一
- 複数環境で動かす場合は、同じ設定に揃えるのが鉄則
3. 画像マッチングの類似度を調整する
- PADの画像認識では「類似度」を0.8〜0.95に設定することで、多少の見た目の違いにも対応できます
- 操作例:画像認識アクションを右クリック → プロパティ → 類似度を変更
4. UI要素ベースとの併用
- 画像認識だけに頼らず、「UI要素を使ったクリック」や「OCR認識」との組み合わせが◎
- 例:ボタンが画像で見つからなければ、UIセレクタで探してクリックするような二段構えにする
URLからログインがうまくいかないときの対処法
✅ よくある原因
- ページの読み込み速度が毎回違う(ネット環境・サーバー状況)
- ログインフォームが後から表示される(JavaScriptによる遅延描画)
- セッションが残っていて再ログインにならない
- ウィンドウがまだ準備できていない状態でアクションが進む
🔧 ログイン処理を安定させるための方法
1. 「Webページの読み込み完了を待機」アクションを必ず入れる
- 操作例:
「Webページの起動」アクションの後に、
「Webページが完全に読み込まれるまで待機」アクションを追加
2. UI要素が出現するまで待機
- ログインボタンやユーザー名入力欄が「画面に現れるまで待つ」アクションを追加することで、クリックミスが激減します
3. InPrivateモード(シークレットモード)で開く
- 前回のセッションやキャッシュを回避できます
- 操作例:ブラウザの起動アクションで「InPrivate」モードを選択
4. 安定したUIセレクタを使う
- ボタンや入力欄のIDやCSSが動的(ランダム)な場合、要素が毎回変わって認識失敗します
- 可能であれば「固定のID」や「ラベルテキストに近い構造」のセレクタを使いましょう
🔁 よく使う安定化テクニック
| テクニック | 説明 |
|---|---|
| Try-Catch構文 | 失敗時に処理を分岐させて、フローが止まらないようにする |
| リトライ処理 | 画像や要素が見つからないときに、n回まで繰り返す設定 |
| 実行前の待機設定 | 各アクションに「待機時間(ms)」を設定して安定化 |
| 失敗時に再起動 | 例:ログイン失敗時に画面をリロードまたはフローを再スタート |
🧪 トラブル時に役立つデバッグ方法
スクリーン録画を使う
- フロー実行時の挙動を録画して、どこで止まったかを目で確認
- 無料の「OBS Studio」やWindowsの「Xbox Game Bar」がおすすめ
「メッセージを表示」アクションを埋め込む
- 各ステップの直後に「ここまで来た」などのメッセージを出すことで、フローの進み具合が把握できます
UI要素のセレクタ確認
- 変わるID(例:
id_1234,id_5678)になってないか? - 固定値(例:
loginBtn,usernameField)を使えているかチェック
❓ よくある質問(FAQ)
Q. 毎日実行してるのに、ある日突然ログインに失敗するのはなぜ?
A. 多くの場合、Webページ側の仕様変更(HTML構造の変更やIDの変更)や、ネットワーク速度の一時的な遅延が原因です。定期的なセレクタの確認と、読み込み待機の見直しをおすすめします。
Q. UI要素と画像認識、どちらを使うのが正解?
A. 基本的には**UI要素が安定性◎**です。画像認識は見た目が変わらなければ使いやすいですが、変化に弱いため「補助的」に使うのがベストです。
Q. 複数のパソコンで同じフローを使うには?
A. すべてのPCで画面の解像度と**スケーリング(100%)**を統一しましょう。また、アプリやブラウザのバージョンも揃えるのが理想です。
