毎回、同じようなメールをOutlookで作っていて「そろそろ自動化したい…」と思ったことはありませんか?
今回は、Power Automate(クラウドフロー)を使って、Outlookの下書きメールを自動で作成する方法をご紹介します。
しかも、Excelに書いた内容を使って、複数の下書きメールを一括で作成できます!
初心者でもマネできるよう、画面操作や設定方法を一つひとつ丁寧に解説します。
この記事でできること
- Outlookの下書きメールを自動で作る
- Excelに書いた宛先・件名・本文から複数のメールを一括で下書き保存
- Graph APIを使ったHTTPリクエストの設定方法がわかる
準備するもの
| ツール | 用途 |
|---|---|
| Power Automate(クラウド版) | 自動化フローを作成 |
| Excel(OneDriveに保存) | メールの宛先・件名・本文を一覧管理 |
| Microsoft Outlook(会社や学校のアカウント) | 下書きメールを保存するため |
ステップ①:Excelファイルを作成して、メール内容を準備する
📋 Excelの構成はこうします
| subject | body | |
|---|---|---|
| sample1@example.com | 試合中止のお知らせ | 今週の試合は雨のため中止です。 |
| sample2@example.com | 試合スケジュール変更 | 来週の試合は土曜から日曜に変更です。 |
- 列名を「email」「subject」「body」に設定
- 範囲を選択して → 挿入タブ >「テーブル」をクリック
- テーブル名を「
draftEmails」に変更 - ファイルをOneDriveに保存(例:「DraftEmails.xlsx」)
ステップ②:Power Automateで新しいフローを作成する
1. フローの種類を選ぶ
Power Automateのトップ画面から「自動化されたクラウド フロー」を選択し、「手動でフローをトリガーする」で開始します。
2. Excelからメールデータを読み込む
アクション「List rows present in a table(テーブル内の行の一覧を取得)」を追加します。
- Location:OneDrive for Business
- File:先ほど保存したExcelファイル
- Table:「draftEmails」
3. 下書きメールを作成するためのHTTPリクエストを設定
アクション「Send an HTTP request(Office 365 Outlook)」を追加します。
| 項目 | 設定内容 |
|---|---|
| Method(方法) | POST |
| URL | https://graph.microsoft.com/v1.0/me/messages |
| Headers | Content-Type: application/json |
| Body | 以下をコピペして編集します |
{
"subject": "@{items('Apply_to_each')?['subject']}",
"body": {
"contentType": "Text",
"content": "@{items('Apply_to_each')?['body']}"
},
"toRecipients": [
{
"emailAddress": {
"address": "@{items('Apply_to_each')?['email']}"
}
}
],
"importance": "normal"
}
👉 Power Automateが自動で「Apply to each(各行を繰り返す)」処理にしてくれるので、1件ずつ繰り返し作成されます。
ステップ③:フローを保存&テスト実行!
- フローを保存
- 右上の「テスト」ボタンをクリック
- 正常に動作すれば、Outlookの「下書きフォルダ」に、Excelに書かれていた件数分のドラフトメールが作成されています!
よくある質問(FAQ)
Q1. 他人のメールボックスに下書きを作成できますか?
はい、その人のメールボックスへのアクセス権限(委任など)がある場合に可能です。
エンドポイントURLを以下のように変えてください:
https://graph.microsoft.com/v1.0/users/{ユーザーのメールアドレス}/messages
Q2. 重要度(importance)に指定できる値は?
"low"(低)"normal"(普通)←これがデフォルト"high"(高)
"medium" や "med" はサポートされていないので注意してください。
Q3. HTML形式のメール本文は使えますか?
はい、できます!"contentType": "HTML" に設定すれば、HTMLタグ付きの本文を送れます。
Q4. 添付ファイルも追加できますか?
はい、Graph APIを使えば可能です。ただし、少し設定が複雑になるため、別記事で紹介予定です。
「添付ファイル付きの下書きメール」について知りたい方はコメントで教えてください!
おわりに
いかがでしたか?
この方法を使えば、日々のメール作業を自動化し、作業時間を大幅に削減できます。
メールをすぐ送信するのではなく「まず下書きとして保存する」ことで、最終チェックもできて安心ですね。
業務連絡、営業メール、イベント案内など、さまざまな場面で活用できます。
ぜひあなたの職場でも取り入れてみてください!
