こんにちは!今回はPower Automate Desktop(PAD)を使ったエンドツーエンドの自動化プロジェクトを作成していきます。
このプロジェクトでは、Excelからデータを読み取り、Webフォームに入力し、結果を取得するまでの一連の流れを自動化します。
「初心者向けPower Automate Desktopシリーズ」の最終回として、これまで学んだ技術を総合的に活用し、リアルな業務に役立つワークフローを作成 していきます!
目次
1. プロジェクトの概要
今回作成するフローでは、以下のステップを自動化します。
- Excelから従業員データを読み取る
- Webフォームを開く
- データを1件ずつフォームに入力
- 「Submit」ボタンをクリック
- 全てのデータを送信後、「Done」ボタンをクリック
- 処理時間を取得し、結果を表示
2. 事前準備
🔹 必要なツール
- Power Automate Desktop(PAD)
- Google Chrome または Microsoft Edge
- Excel(従業員データが保存されている)
- Webフォーム(従業員データを入力するページ)
🔹 データの準備
- 従業員データのExcelファイルをダウンロード
employee_data.xlsx(例: 20名分の従業員情報が記載されている)
- ファイルを分かりやすい場所に保存
- 例:
C:\Users\〇〇\Documents\PAD_Projects\
- 例:
3. フローの作成
🔹 3-1. Power Automate Desktopで新しいフローを作成
- Power Automate Desktop を開く
- 「新しいフロー」を作成
- 名前:
Employee Data Automation
- 名前:
- 「作成」をクリック
🔹 3-2. Excelのデータを読み取る
手順:
- 「アクション」パネルで「Excel」検索
- 「Excelを起動」アクションを追加
ファイルを開くを選択し、employee_data.xlsxのパスを指定- 「読み取り専用モードで開く」にチェック
- 「Excelワークシートから読み取る」アクションを追加
すべての利用可能な値を選択- 「最初の行をヘッダーとして使用」にチェック
- 変数名:
EmployeeData
- 「Excelを閉じる」アクションを追加
- 変更を保存せずに閉じる
🔹 3-3. Webフォームを開く
- 「Web」検索 → 「新しいChromeを起動」
URLにWebフォームのアドレスを指定(例:https://example.com/employee-form)- 「最大化」を選択
- 「既存のインスタンスにアタッチ」にチェック
- 「Webページでリンクをクリック」アクションを追加
「Start」ボタンをクリックするUI要素を指定
🔹 3-4. 従業員データを入力する
- 「ループ」 → 「For Each」アクションを追加
EmployeeDataを対象にループ処理
- 「Webフォームにテキスト入力」
名前→CurrentItem[0]メール→CurrentItem[1]電話番号→CurrentItem[2]役職→CurrentItem[3]部署(ドロップダウン選択)→CurrentItem[4]
- 「Webページでリンクをクリック」
「Submit」ボタンをクリック
🔹 3-5. 処理完了後の操作
- 「Webページでリンクをクリック」
「Done」ボタンをクリック
- 「Webページからテキストを抽出」
処理時間(All data submitted in XXX seconds)を取得
- 「メッセージボックスを表示」
- 「処理完了時間」を表示
4. エラー処理(Exception Handling)の追加
エラーが発生してもフローが止まらないように対策を実施
🔹 Excelのエラー処理
- 「On Block Error」アクションを追加
- エラー発生時にフローを継続し、エラーメッセージを記録
🔹 Web要素のエラー処理
- 「要素が見つからない場合」
- エラーメッセージをログに記録
- リトライするか、処理をスキップ
5. フローの実行と検証
✅ 確認ポイント
- 全ての従業員データが正しく入力されているか
- エラー時の処理が適切に行われるか
- 最終的な処理時間が表示されるか
6. よくある質問(FAQ)
Q1. Webフォームの「Start」ボタンが見つからない
A. UI要素を再取得 してみてください。また、ページの読み込みが遅い場合は待機時間を調整 してください。
Q2. データの一部しか入力されない
A. Excelのデータ範囲を適切に設定し、「最初の行をヘッダーとして使用」にチェックが入っているか確認 してください。
Q3. どのエラーが発生したか分からない
A. ログ出力を有効にし、エラー発生時のメッセージを記録 すると、デバッグが容易になります。
