目次
はじめに
2025年、Power Automate Desktop(以下、PAD)にいくつかの注目すべき新アクションが追加されました。今回は、その中でも実際のフロー作成に役立つ具体的なアクションを中心に、日本の公式情報やユーザーコミュニティで共有された内容をもとにまとめています。
初心者の方でも理解できるように、各アクションの役割や使い方のイメージも丁寧にご紹介します。
1. 2025年に追加された新アクション一覧
【バージョン 2.53(2025年2月)追加】
🔸 If virtual desktop available(仮想デスクトップが使用可能かの確認)
- アクショングループ:UI Automation
- できること:仮想デスクトップが使える状態かどうかを判断します。
- 使い方の例:
- 仮想デスクトップ環境でしか動作しない処理を実行する前に、このアクションで確認。
- 使えない場合は別の処理に切り替える、という分岐が作れます。
🔸 Wait for virtual desktop(仮想デスクトップの待機)
- アクショングループ:UI Automation
- できること:仮想デスクトップが使用可能になるまで待機します。
- 使い方の例:
- 仮想環境が完全に起動するのを待ってから操作を開始したい場合に便利です。
【バージョン 2.56(2025年5月)追加】
🔸 Testing グループ(テスト用アクション群)
- アクショングループ:Testing(新設)
- できること:開発中のフローでテスト目的の操作を行えます。
- 含まれるアクションの例:
- フロー内でダミーデータを使ったテスト処理の実行
- 開発・検証フェーズでの動作確認を効率化
✅ 初心者向けポイント:本番環境で実行する前に、テスト用の処理を切り分けておけるので、ミスを減らせます。
【バージョン 2.57(2025年6月)追加】
🔸 If safe stop requested(安全停止が要求されたかを確認)
- アクショングループ:Flow control(フロー制御)
- できること:ユーザーやシステムがフローの停止を要求しているか確認できます。
- 使い方の例:
- 長時間実行される処理の中で、「途中で停止したい」といったリクエストを受け取れるようにする。
✅ 初心者向けポイント:複雑な処理の中でも、安全に中断できる処理構造が作れるようになります。
【バージョン 2.58(2025年7月)以降】
🔸 SharePoint / Microsoft Teams / Office 365 Outlook 向けアクションが拡充
- 追加対象グループ:
- SharePoint
- Microsoft Teams
- Office 365 Outlook
- できること(例):
- SharePoint のリスト項目を追加・更新・取得
- Teams チャネルへの投稿・通知送信
- Outlook でメール送信・受信の操作など
✅ 初心者向けポイント:業務の中でよく使う Office 製品との連携がさらに強化されており、ノーコードで自動化の幅が広がります。
2. これらのアクションはどこで使えるの?
新しいアクションを使うには、Power Automate Desktop の最新版をインストールまたは更新しておく必要があります。
🔧 アクションの確認手順
- Power Automate Desktop を起動
- 任意のフローを開く
- 左側の「アクション」パネルから、カテゴリを選択(例:UI Automation、Flow controlなど)
- 該当するアクションが表示されるか確認
3. よくある質問(FAQ)
Q1. どのバージョンから使えますか?
各アクションは下記のバージョンで追加されています。ご自身のバージョンがそれ以上であるかを確認しましょう。
| アクション名 | バージョン |
|---|---|
| If virtual desktop available / Wait for virtual desktop | 2.53(2025年2月) |
| Testing グループ | 2.56(2025年5月) |
| If safe stop requested | 2.57(2025年6月) |
| Office製品向けアクション群 | 2.58(2025年7月)以降 |
Q2. アクションが表示されないのはなぜですか?
以下の理由が考えられます:
- Power Automate Desktop が古いバージョンのまま
- インターネット接続が不安定で更新に失敗している
- 管理者権限が必要な環境で更新できていない
対策:
- Power Automate Desktop を最新版に更新しましょう。
- 必要に応じて IT 管理者に相談を。
Q3. Testing グループってどうやって使うの?
開発用のフローを作成する時に、Testing グループからアクションをドラッグ&ドロップで追加して使います。
例えば:
- 「テスト用の変数に値を代入」
- 「ダミーのデータ処理を実行」
本番運用前のチェックに非常に便利です。
4. 実際に使ってみた感想(私のケース)
実際に「If safe stop requested」を使ってみたところ、長時間のデータ処理中でも安全に処理を停止できる構成が簡単に作れました。以前は「中断のタイミングを逃してエラーになる」ことが多かったのですが、このアクションのおかげでフローの安定性が格段に向上しました。
